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3.11取材報告:石のスープ

フリーランスのライターやジャーナリストがお届けする有料メールマガジン「石のスープ」。東日本大震災の取材報告を中心に、バラバラのフリーランサー達が集まって一つの媒体と作ると、どんな味に仕上がるでしょうか……

渡部真【勝手気ままに】vol.12「東電福島第一原発構内の取材日誌」(2/4) 



石のスープ
増刊号[2012年10月22日号/通巻No.48]

今号の執筆担当:渡部真

「東電福島第一原発構内の取材日誌」
(2/4)




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■正門から、構内移動用のバスまで

[10:24]
 ここまで、ずっと寺澤氏に質問をしながら移動して来た。主に聞いていたのは、作業員の日常の作業風景や行動について。例えば、「原発作業員が日常の作業前に、Jビレッジに立ち寄るのは平均的にどれくらいの時間か?」「かなり朝早く(夜中の4時過ぎや5時頃)から作業員がJビレッジに入ったり、国道6号線から1Fに向かう姿を何度か見ているが、そんなに早い時間のローテーションってどんな作業なのか」など。こうした日常の様子については、作業員から直接聞いたことはあるが、東電社員から聞いたのは初めてだったので勉強になった。ほかにも、東電広報室が、事故以前に原発視察に訪れる見学者を案内するときの様子や、事故後、政治家や要人が1Fの視察をする際の広報担当者としての仕事内容などについても話を聞く事が出来た。こうした話を書いていると長くなるので、いずれ、どこかで改めて書く事にしたい。

 正門を通ってすぐ、無数の青色のタンクが設置されている。低濃度の滞留水が溜められている。1F全体が、事故以降いまに至るまで「水の処理」が問題の中心になっていることを、改めて実感させられる。

 ここで、構内取材のルートマップを確認できるように、画像を作成しアップしたので、ここから先はこのマップを参照しながら読んでほしい。

[参考]構内取材ルート 2012.10.12
http://www.craftbox-jp.com/sdp/121012_1Fmap.jpg

[10:26]
 免震需要棟前の広い駐車場に着く。「構内取材ルートマップ」紫1の地点だ。
 バス社内の空間線量は「73.2マイクロシーベルト/毎時」

 駐車場の端に、消防車が10台ほど停まっている。注水ポンプが緊急停止したときなどに、注水車として使用するために待機しているという。
 昨年9月、構内周辺取材をした際、サービスホールの脇の駐車場に、震災直後のアメリカやドイツから支援として送られた注水車が停められていた。事故直後に注水用の消防車が手配できずに海外からの支援を受けたが、そのすぐ後、国内の消防車を待機させられるようになり、そのまま待機しているという。

 正確には駐車場内を少しだけ移動するのだが、この免震重要棟前の駐車場で、構内移動用のバスに乗り換える。
 今度こそ、右側の窓側の席を確保したい。というのは、ルートマップを見れば分かるように、今回のルートは右回りだ。右側に原子炉やタービンの建屋をのぞみながらバスが進行する。よく見える場所は右側となる。カメラマンには優先的にその位置を譲るとして、記者として空いている部分は出来るだけ右側を確保したい。運良く、10列中、後ろから3列目の右側の席を確保できた。しかも、再び、寺澤氏が隣りの席に座った(偶然である)。なかなか良いポジションをキープできた。

 免震重要棟の建物の前に鉄パイプなどで簡易的な屋根が作られ、その下のコンクリートが鉄板で覆われている。
 寺澤氏の解説によると、免震重要棟前の駐車場は、地表がかなり放射性物質で汚染され、空間線量が高い地点となっている。原子炉の爆発時に、かなりの放射性物質が飛び散って、この駐車場に降り積もったのだろう。とくにセシウムなどはコンクリートやそのすぐ下の地表に溜まりやすいようで、コンクリートを全面的に剥がし、新たにコンクリートやその下の土を敷き詰め換えないと線量は低くならないらしいが、そんな大規模な工事をやっている余裕がないため、重要な物質部室を浴びないよう、簡易的な屋根を設置しているらしい。


■免震重要棟から4号機まで

[10:35]
 構内移動用のバスが出発した。ここからが本格的な構内取材だ。
 「構内取材ルートマップ」紫2の地点、「炉注水ポンプ」「バッファタンク」を通過。1号機から3号機までの原子炉に水を供給しているポンプと、その水を溜めておくタンクだ。3つのタンクがあり、常に2台のポンプが稼働して注水している。この先から、約直径15〜20センチ程度のホース数本が、原子炉まで続いている。
 事故以前の原発施設なら、原子炉のすぐ近くにポンプとタンクを備え付けておくのだが、津波の影響で原子炉前にあった施設は使えなくなっている。ここから一番遠い3号機の原子炉までは、直線距離で約500mある。この数百メートルの距離を、細くて頼りない配管だけで「命の水」を供給しているのだ。何度も何度も「汚染水が漏れた」というニュースがあるが、この設備を見れば、汚染水が漏れても仕方ないと思わざるを得ない。
 いま仮に、大規模な地震や津波があれば、この配管はすぐに切れてしまうだろう。津波なら間違いなく流される。そうなれば、原子炉は再び注水が出来なくなり空焚きになる。現状が「安定」しているとはいえ、いつ不安定な状態になってもおかしくない。原子炉に到着する前に、まざまざと実感させられる。
 ここでの車内空間線量は「93マイクロシーベルト/毎時」。
 ここまでが、海よりもやや高台になっている。ここから緩やかに坂を下っていくと、いよいよ1号機から4号機の原子炉に近づいていく。

[10:38分]
 坂を降りバスがカーブを曲がると、1号機から4号機タービン建屋の海側をバスが通り抜けていく。
 右手にいくつかの建物、左手にも建物が並び、そのむこうに海が見える。正直言って、近すぎてもっとゆっくり走ってくれないと、それぞれの建物がよくわからない。
 ここに来て、僕はある事に気がついた。そこは、この1年半、福島に限らず、東北の沿岸部で嫌となるほど見せられて来た、いまでも各地で見られる「津波被災地」の風景だった。建物は壁が崩れ、赤く錆びた鉄骨がむき出しになっている。車が転がり、津波で流された瓦礫が散乱している。そして、それらが適当に端に寄せられ、何となく集められて放置されている。向きをかえて海側を見れば、むき出しの海岸線に、福島の沿岸らしい高くて力強い波しぶきが立っているのが見える。ここは、まさに津波に襲われた東北の沿岸地域そのものだった。
 僕は、原子炉の目の前にいながら、すぐ目の前を時速10〜15キロくらいで通り過ぎていく大きな建物(タービン建屋)に何かを感じるよりも、この場所が津波の被災地である事に改めて感じさせられるものがあった。

 次々と車内空間線量が読み上げられていく。
「1号機タービン建屋海側、350マイクロシーベルト/毎時」
「2号機タービン建屋海側、120マイクロシーベルト/毎時」
「3号機タービン建屋海側、450マイクロシーベルト/毎時」
「4号機タービン建屋海側、200マイクロシーベルト/毎時」

 外では、作業員達が淡々と作業をしている。一人の作業員がこちらを見ていた。これまで1Fの作業員の方から直接話を聞いた際、こうした報道陣の取材に対し、現場では冷ややかに見ているという話を聞いた事があるが、いまの作業員の人たちの気持ちをぜひ聞いてみたい。しかし、ここで作業員に話しかけるのは禁止されている……。

 タービン建屋や原子炉建屋の出入り口のシャッターが、津波で壊されている。このシャッターは撮影をしないでほしいと東電から事前に厳重に説明されていた。防犯上の理由という。こんなものを公開しても対して問題はないと思うが、たしかに建屋の入り口がむき出しになっている姿は、仮にテロでも起こして建屋に侵入する事を考える人がいれば、格好の侵入ポイントなんだろう……って、やっぱり撮影禁止にする意味が今ひとつ、よくわからなかった。

 建家の前を通り過ぎて、バスは山側に向かおうとしている。目の前に高台になっている場所の草木が見える。津波の被災地に来れば、こうした山や高台の草木を見ると、津波がどの高さまで来たかよく分かる。草木が枯れてしまった茶色い部分と、その上の緑が生い茂っている線上が、津波到達ラインだ。この原子炉らが、約20メートルの津波に襲われた事を示している。


■4号機原子炉建屋前(山側)で降車する

[10:45]
 「構内取材ルートマップ」紫3の地点、4号機の原子炉建屋の山側に到着した。
 ここで、バスを降りて原子炉建屋の作業風景を撮影する事が出来る。
 靴には2重のビニール履きを履いている。少し滑りやすいので、気をつけて歩かなくては。また、東電社員から「降車した際、水たまりがあったら絶対に水たまりに入らない事」と注意を受ける。線量が高い可能性があるという。

 4号機の原子炉建屋の3階部分、分厚い壁が水素爆発の影響で破壊されている。その壁面で、クレーンの先に乗せられた作業員が4人ほど作業している。4号機の使用済みプールのすぐ脇だ。4号機で問題になっているのは、確かこのプール。この作業者達は、錆びた鉄筋を撤去する作業をしているという。壁が崩れむき出しになり、鉄筋が錆びている建家。これから原子炉が廃炉になるまで何十年もかかる。基本的には、この建屋をメンテナンスしながらそのまま使用するはずだ。素人考えかもしれないが、建物の強度に不安を感じる。

 降車して、同行している東電の技術者を見つけた。彼に、いま見える範囲の作業員達にとっての、今日の作業の最大のポイントを聞いた。4号機の山側に、4号機をカバーで覆うために作業施設を作ることになっているが、まずはそのための基礎工事として、地盤を固めたり、その建物の支柱が入る掘削作業をしているという。たしかに、掘削機のような重機がある。
 重機と言えば、やはりクレーン車などの巨大な重機が何台も、何十台も見える。廃墟的空間でもありながら、これから新たな建築が始まる建設現場のようでもあり、不思議な空間に感じる。
 昨年秋、ここから15キロも離れた浪江町の山から、望遠レンズで1Fをのぞき、無数のクレーンが立っている様子をカメラで撮影した。その写真はいくつかの媒体で使われたが、クレーンで作業している様子は、原発事故の一つの象徴的な風景だ。そのクレーンが目の前にあるというのも、不思議な感覚を抱かせる。

 黄色い大きな物体が2つ見える。すでに何度も公開されて写真で見ているが、これが「圧力容器の蓋」と「格納容器の蓋」だ。10メートルほど手前までしか近寄る事が許されていないが、近づけばかなりの高線量だという。原子炉がいかに大きなものかを実感させられる。
 しかし、全体としては4号機の山側は、瓦礫などはキレイに撤去されている。

 同行記者達の線量計を複数見せてもらったが、おおよそこの4号機原子炉建屋山側の車外の空間線量は、30〜110マイクロシーベルト/毎時といった感じだった。確かに一般的には高いが、原子炉建屋から20〜30メートルという近さを考えれば、それほど高い値ではないと言える。警戒区域内では、ここから数キロも離れた地点でさえ、この程度の高線量のホットスポットがあるからだ。
 同行している東電社員に聞いたところ、3か月〜半年ほど前には、同じ地点で200マイクロシーベルト/毎時以上を計測する事も珍しくなかったという事なので、線量としてはかなり落ち着き始めていると言えるだろう。

 放置されている重機がある。その荷台に作業員が乗っている。僕もその荷台に乗ってみた。前述したように作業員に話しかけるのは禁止されている。あまり無茶をすると、「その場で取材中止」と言われているので、話しかけるのは控えておいた。が、この1メートル程度の荷台に乗ったら、3号機の建屋の上部が見えた。地面からでは微かにしか見えなかったが、この荷台に乗ると、上部の数メートル部分が見える。むき出しの瓦礫の山だ。これは酷い。これまでも映像では見ていたが、爆発直後から、あまり進展していないように見える。もっとも、外部が酷く見えるからと言って、原子炉の状態が直結するとは限らない。が、それにしても3号機の上部は酷い有様だ。

 あまり荷台で長居をすると東電社員に怒られそうなので、そうそうに下に降りた。
 3号機をよく見ると、クレーン車から原子炉の中心部に向かって、何かが釣り降ろされている。瓦礫撤去かなにかの作業だと思ったが、寺澤氏に聞くと、この日、建屋の様子をモニターするために、カメラなどを使用済み燃料プールに入れていたという。それが、クレーン車で吊されていたものだった。
 また、3号機は高い放射線量の瓦礫がまだまだ撤去しきれていないため、人間が建屋上部に近づく事が出来ない。3号機の作業の目処は、どうなっているのだろうか……。

1V0A8423.jpg
写真提供:尾崎孝史


[11:02]
 10分という約束の降車取材だったが、若干オーバーして取材をしていたようだ。
 再びバスに乗り込む際、2重にしていた靴のビニール履きを1枚脱がさせられた。バスの中に放射性物質が入り込まないための対応だ。

 車内の空間線量は「120マイクロシーベルト/毎時」。

 これから、一旦、山側に登って「構内取材ルートマップ」紫4の地点「地下水バイパス試験井戸」に移動する。
 地下バイパス試験井戸も、十分に重要な施設だろうが、ここで誤摩化されちゃいけない。その後に1〜2号機の山側に戻るのに、なぜ一度山側に登るか……。要するに、3号機の山側の目の前は、高線量の瓦礫などが散乱し、線量的にも非常に高いためバスを近づける事が出来ない……否、本当は近寄らせる事も、やる気になれば可能だろうが、近寄らせたくないという東電の意思がハッキリとわかる。実際、降車して4号機について説明を受けたが、微かに見える3号機の説明は殆どしなかった。

[11:09]
 バスが高台を登る。時おり、窓から3号機の建屋が見え、瓦礫が散乱している建屋上部がチラチラと見える。9月22日、この3号機の瓦礫の鉄骨が使用済み燃料プールに落ちて、ちょっとした事故になった。大きな報道で話題にもなっていた。そのため、3号機の事故収束作業は全面的にストップした状態になっていたが、この日の2日前の10月10日、再び作業再開の許可が政府から認められたばかりだった。
 作業はまだ再開されておらず、先ほど見たクレーンからのモニターは、中の様子を慎重に確認するための作業だったようだ。
 この間に、同行する複数の東電社員から、作業が遅れている3号機について、瓦礫撤去の進行の目処を聞いてみた。皆、正式にはまだ決まっていないと答えるだけだったが、一人だけ私見として「全く目処が立たない。どんなに早くても後半年はかかるだろう」と証言してくれた。やはり、3号機は、原子炉の状況が仮に安定していたとしても、事故収束作業としては、深刻な状態にあると言えるのではないだろうか。
 ほかの記者たちは、ICレコーダーやビデオカメラに4号機についての感想を述べている。4号機の不安定さが指摘され続けているからだろう。しかし、自分の目で見た印象としては、3号機の方が圧倒的に不安にさせられる。これは、僕が不勉強すぎて、皆よりおかしい感覚なのだろうか……。

 寺澤氏に「3号機はやはり酷い状況だと思う。こうした状況を踏まえて、昨年12月16日に野田首相が発表した『事故収束宣言』について、改めて感想を聞かせてほしい」と聞いた。

「政府は『事故収束』と明言していましたっけ? 我々としては、一度も『収束』と言ってはおりません。あくまでも『冷温停止状態』という状況を説明しているだけ。この冷温というのも、要するに水が沸騰していない状態になっているというだけで、決して安心できる状況というつもりもない」

 相変わらず寺澤氏らしいスッ惚け方だ。政府は昨年12月、工程表のステップ2が完了したことを宣言した。野田首相も「発電所の事故そのものは収束に至ったと判断される」と踏むこんで発言している。その上で寺澤氏は「工程表のステップは、あくまでも、その時点で計画をしたもので、本来は適宜、作り直されるべきだと思う。そんなに単純に作業が予定通り進むはずがない。作業が早く済む事もあり得るし、工程表にしばられるべきじゃないと思います」と、少し本音も話してくれた。


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渋井哲也、渡部真と、ジャーナリストの村上和巳さんの3人が、これまで東日本大震災で未だに記事に出来なかった様々なルポを約35篇書き下ろしました!
まだ終わっていない震災のなかでの暮らし、それでも明日への歩みが進んでいる。あの時、誰もが見つめた現実を、もう一度、しっかりと受け止めるために、災害の検証、原発問題、生活のなかで起きている問題、学校で暮らす子ども達、未来に向けた復興について、などのテーマに分けて構成されています。
メルマガ仲間の三宅勝久、「ときどき登場」の寺家将太さん、ジャーナリストの長岡義幸さん、記者会見ゲリラの畠山理仁さん、ジャーナリストの粥川準二さんも、寄稿してくました。友人の編集者が、僕らが儲かりもしないのに取材を続けてきたことに支援してくれ、まさに赤字覚悟で頑張って発行してくれました。何とぞ宜しくお願いします。



渡部真 わたべ・まこと
1967年、東京都生まれ。広告制作会社を経て、フリーランス編集者・ライターとなる。下町文化、映画、教育問題など、幅広い分野で取材を続け、編集中心に、執筆、撮影、デザインとプリプレス全般において様々な活動を展開。東日本大震災以降、東北各地で取材活動を続けている。
[Twitter] @craft_box
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category: 渡部記事

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渡部真【勝手気ままに】vol.12「東電福島第一原発構内の取材日誌」(1/4)《無料公開中》 



石のスープ
増刊号[2012年10月22日号/通巻No.47]

今号の執筆担当:渡部真

「東電福島第一原発構内の取材日誌」
(1/4)




■「一生友達でいてください」

 こんにちは。「石のスープ」編集部の渡部です。
 「石のスープ」リニューアル第一弾としてお送りするのは、2012年10月12日に実施された「東京電力福島第一原子力発電所構内の報道陣公開取材」についての報告です(以下、福島第一原発は「1F」と表記)。
 なお、今後の取材資料として広く活用していただきたいので、今回は無料公開となります。

 さて、この1Fの構内取材ですが、これまで、日本の報道機関には合計4回の公開がありました。しかし、フリーランサーには前回5月の公開にようやく2名の記者が参加可能になり(撮影は不可)、今回、初めてフリーランサーに1人のカメラマンの取材が認められました(別に記者が一人)。この取材申し込みに際し、複数の記者の申し込みがあり抽選となったのですが、当日、僕は別の仕事で抽選に参加できなかったため、フリーランスライターの畠山理仁さんに代理抽選をお願いしました。

 実は、これは本人に許可を得ずにここで明かしてしまうと、前日の夜中まで、畠山さんは抽選を辞退するか悩んでいたようです。前回の5月の取材で、一度、構内取材を経験しているからでしょう。もちろん、色んな記者が参加できる事は大事だと思います。しかし、同じ人が何度も見る事で分かる事もあるはずです。
 前日の夜から、村上和巳さんと畠山さんと僕でLINEで情報交換をしていましたが、朝になっても仕事が終わらないので、「畠山さん、代理よろしく」と頼みました。この頃には、畠山さんのなかでも踏ん切りがついたようです。

 そして、10月5日、抽選が始まってすぐの14時15分、TwitterやLINEやメッセージからのお知らせが、一斉にiPhoneに入ってきました。
「渡部さん、当選おめでとう!」
 抽選の中継を見ていた人たちが、メッセージを送ってくれたのです。仕事の打ち合わせ中で、真面目な場面にいた僕は、「おぉ!マジか!!」と思いながら、打ち合わせのメンバーにバレないよう下を向いてほくそ笑んでいました。

 しばらくして打ち合わせを中座した僕は、すぐに畠山さんに電話し、第一声でこう言いました。

「一生友達でいてください」

 実は、前回の構内取材で畠山さんが抽選に当たった際、その時は畠山さんが会場に来られず、別の方に代理抽選を頼んでいたため、畠山さんに当選を知らせる連絡を僕がしたのです。その時に電話した第一声が「もうお前とは友達やめるわ!」でした。
 今回は逆に、畠山さんのお陰で抽選に当たる事が出来たので、改めて友達でいてくれるようにお願いした次第です。
 もう一人、カメラマンとして同行する事になったのは、尾崎孝史さん。「希望の牧場」などの取材現場で何度かご一緒した事があったり、先日発売された「週刊金曜日〜臨時増刊号」の編集をした際、表紙の写真などを提供してくれたカメラマンで、その腕は十分に信用できる方でした。

 さて、1Fの構内を取材するという貴重な機会をもらった僕ですが、実際に取材できるとなると、僕には何が伝えられるのだろうか、正直迷いました。カメラがあれば、少しは現場を伝えられる。しかし、記者としてペン1本で僕に伝えられる事は……、大手メディアや原発問題を丁寧に取材してきた記者達に比べ、僕が伝えられる事って……。実は、取材が決まってから当日までの1週間、結構悩んでいました。

 そこで出した結論が、当日の取材日誌を公開する事です。
 この取材の準備の際、実際に当日のシミュレーションをしようと思ったのですが、ニコニコ動画やIWJが公開している構内の動画以外、ほとんど役に立ちませんでした。事前に畠山さんからいろいろと話は聞いていましたが、やはり詳細に1日の行動を記録しておく事は、今後の取材記者にとって、少しは役に立つのではないでしょうか。これなら、本来は編集者の僕らしい取材報告になると考えた次第です。

 読者の皆さんには、かなりの長さで、少し退屈かも知れませんが、よかったらお付き合いください。なお、動画で見たい方は、ニコニコ生放送、もしくはIWJが配信している動画をご確認ください。
 同時に、同行取材した尾崎カメラマンが、「fotgazet」にて撮影した画像を無料公開しています。そちらも参考にしてください。

[動画]
ニコニコ生放送配信
http://live.nicovideo.jp/watch/lv110301418

IWJ配信
http://www.ustream.tv/recorded/26115371

[写真]
fotgazet 福島第一原発 敷地内の写真を公開
http://fotgazet.com/news/000263.html

 ということで、いつものように前ふりが長くなりましたが、ここからいよいよ、取材日誌となります。「石のスープ」ではこれまでないほどの長い記事になりましたので、4回に分けて配信します。それでは、しばしお付き合いを……。


■集合から1F構内に入るまで

[10月12日 07:00]
 Jビレッジに到着。
 8時集合だが、早めに到着した。完全徹夜できたので眠い。少し仮眠したい。「メガシャキ」を2本飲んで、間違っても取材中に居眠りをしないようにしなければ。
 7時半になったので、もう一度、荷物の整理などをしておこう。ICレコーダーは回しっぱなしにしようと思ったが、電池を忘れた。いまから近所のコンビニまで行ってもいいが、Jビレッジの売店に行けば電池くらいは売っているはず。以前にJビレッジを訪れた際、あの売店にはエロビデオ(DVD)も売っていたくらいだから、電池も売っているだろうと行ってみた。ところが、8時オープンだった。それでも「電池売っていただけますか?」とお願いしたら、快く売ってくれて助かった(なお、集合後も割りと時間に余裕があるので、この売店で売っているものであれば、慌てなくても集合後に購入する事が出来る)。

[7:45]
 Jビレッジで指定された駐車場内で、先に集合し始めた報道陣から受付が始まった。受付といっても、駐車場にいる東電広報部の方に、自分の名前を言って、写真付きの身分証明証を見せるだけ。そのままJビレッジの正面玄関から中に入り、1階の控え室に案内される。
 控え室には、十数脚のテーブルが用意され、それぞれ4人ずつ席が決められている。テーブルの席の上には、各自の入構証IDカードや防護服などが用意され置かれている。ちなみに、今回の取材社は45人となっている。
 席に着く間もなく、荷物を置いたら、先に集まっている記者から、ホールボディカンター(WBC)検査を受けるために移動を指示された。

[8:00]
 マイクロバスに乗って、Jビレッジの別の施設(屋内練習場)に移動し、WBCの検査室に着く。検査室には、合計10台のWBCが設置されていた。このうち、6台を使って、合計45人の報道陣の検査をする事になる。検査そのものは1分間の簡易検査だが、それなりに待たされて退屈する。
 僕は、控え室で「荷物は置いていって大丈夫です」と言われたので、ウッカリ、iPhoneもカメラも置いてきてしまったが、同行した「ニコニコニュース」の亀松編集長はメモ帳を片手に、つぶさに取材メモをとっている。
 「負けた」。自分には緊張感がなかったのか……。本当に敗北感を感じた。この場は、取材拒否をされているわけではないので(撮影は禁止されていた)、取材メモくらいは持ってくるべきだった。

 事前に畠山さんから、「この日の検査では、『正常かどうか』しか教えてもらえません。細かな数値を知りたい場合は、申請書を書く事になっているのですが、とくに書けと言われないので、入り口にある申請書を書いて提出することを忘れないように」と言われていた。そこで、申請書を記入して提出したが、今回の構内取材では、申請書を書かなくても記者全員に、後日、詳細な数値を教えてくれる事になっていた。

 ちなみに、4日後に東京電力広報室で確認したところ、入所時の数値は「1063cpm」だった。健康を害するような数値ではないが、去年からたびたび警戒区域を訪れ、1F周辺の空間線量の高い場所でも取材してきたので、若干、内部被曝していたようだ。

[8:50]
 控え室に戻る。
 カメラマンは、構内に持ち込むカメラの養生作業をさせられる。要するに、放射性物質がカメラについてしまって高い数値が検出された場合(つまり被曝した状態)、カメラは構外に持ち出せなくなってしまう。そのために、ビニールやテープを使って、カメラに養生をするのだ。同行した尾崎さんは、「養生したカメラでは、ファインダーが上手くのぞけず、撮影がかなり困難だ」とこぼしていた。
 僕の荷物では、ICレコーダーが養生をしなければならなかった。しかし、ビニールで養生したICレコーダーでは、ガサガサと音がウルサくなってしまう事が予想された。そこで、担当者(各テーブルに、防護服の着替えや養生の助言をしてくれる東電社員が、1人ずつ着いている)に相談し、iPhoneをボイスレコーダーとして養生して持ち込んでいいかと頼んだら、「とくに問題ない」ということで、持ち込みが可能になった。もちろん、撮影はカメラマン以外は禁止されているので、カメラ機能は使えないように養生の際、カメラ部分をテープで潰した。これで、ICレコーダーは養生せずに持ち込み、万が一、被曝して高い線量が検出された場合は、ICレコーダーを捨て、iPboneの音源だけを持ち帰る事が出来る。

 防護服や防護マスクの装着をし、準備は完了した。
 APD(外部被曝の積算線量の計測器)も装着した。当然ながら、この時点では「0.000マイクロシーベルト」だ。
 この間、東電からは10月まで広報部長だった寺澤徹哉氏の挨拶があり、一日の日程の確認、事前の注意事項などのついて説明があった。

 一部の記者から、数日前に行なわれた説明会の際、「1F構内直前前は携帯電話を持たせてほしい」という要望があったため、その確認があった。その上で、構内取材が終わって構内を出るまでは東電側に電話を預けるという条件で、帰りのバスの中では、携帯電話を使う事が出来る事になった。
 しかし、僕の場合は、iPhoneそのものを構内に持ち込むので、携帯電話を預ける必要もない。なんか、得した気分だ。
 もっとも、構内ではゴム手袋などを外せないため、タッチパネルは一切使えない。Jビレッジを出発してから構内取材が終わるまでの約4時間、iPhoneのボイス機能は使いっぱなしになる。充電器の準備も欠かせない。

 ここを出たら、約4時間ほどは防護服を脱ぐ事ができない。事前にトイレに行っておく必要がある。

1V0A7029.jpg
写真提供:尾崎孝史


[9:30]
 Jビレッジから1Fに移動するまで、バスに乗り込む。ニコニコニュースやIWJのスタッフ、大手メディアのほとんどは1号車(A班)だが、僕らフリーランサーや雑誌記者、地元メディアなどは2号車(B班)だった。
 バスに乗ったら、右側の窓側を確保しなければならない。これも事前に畠山さんから聞かされていた……が、ここではそれほど慌てる事はない。なぜなら、構内に入ってからは、構内専用のバスに乗り換えるからだ。適当に後方の席(通路側)に座った。

 しばらくすると、東電の社員が十数人乗ってきた。すると、通路を挟んで隣りの席に、寺澤氏が座ったではないか!ラッキーである。東電の記者会見や政府東電統合会見では、散々顔を見てきた人だからだ。ネット上では「ノッチ」と呼ばれ、マスコミ対応で厳しい態度を示してきた“憎き”相手ではあるが、基本的にはサービス精神がないわけではない。きっと、隣りで質問をすれば、いろいろと答えてくれるだろう。
「おぉ!寺澤さんじゃん! 今日は一日よろしくです。いろいろ教えてくださいね」
 そう声をかけると、「なんですか〜。嫌だなぁ〜。今日は応援部隊だから、よろしく」と寺澤氏。どうやら期待に応えてくれそうだ。

 Jビレッジの前のバスの中で、記者の点呼が行なわれ、その直後、東電広報室の松井氏が車内の空間線量を発表した。
「0.1マイクロシーベルト/毎時」
 いよいよ、バスが1Fに向けて出発する。

[9:50]
 楢葉役場前。東電の線量計によると、バスの中の空間線量は「0.3マイクロシーベルト/毎時」。
 警戒区域が解除され、新たに「避難指示解除準備区域」に指定された。インフラの不備などもあり、まだこの地域で暮らす事は出来ないが、住民は自由に行き来する事は出来るようになった。しかし、平日の午前中という事もあり、国道から見える範囲で、一般の住民の姿はほとんどない。楢葉役場もひっそりとしている。
 それにしても、この日は見事な秋晴れだ。素晴らしい取材日和。防護服が暑苦しいが、雨が降って最悪な状況で取材するよりも、よほど良い。カメラマン達も腕がなっている事だろう。

[9:55]
 警戒区域の検問に到着。これまでは広野のJビレッジのすぐ近くにあった検問所が、この8月10日から楢葉町の北側、富岡町の南側の国道6号線に移動した。散々見てきた検問所だが、この検問所は初めて来た。
 いつも、僕らが警戒区域に入るときは、中をよく確かめるが、ほとんどノーチェックで検問をパス。とくに中の人間を確認する事もなかった。やはり東電のバスだから、警察との間に信頼関係があるのだろうか? 日常的なやり取りとはいえ、一般人の入退出とは扱いが違うのは違和感を感じる。
 検問を過ぎてしばらくするとエネルギー館がある。ここでのバスの中の空間線量は「0.9マイクロシーベルト/毎時」(以下、とくに指定がないときのバス内の空間線量は、東電広報室によるもの)。

[10:10]
 10時3分に大熊町に入る。10時10分に、国道6号線沿いにある「もみの木パーキング」に到着した。ここで、マスクを装着する。ここからは、原子炉周辺の取材が終わるまでの約3時間、マスクも手袋も外す事が出来ない。
 手袋がうっとうしい。メモの字が、より汚くなる。周囲の声も聞こえづらくなる。ボイスレコーダーにちゃんと声が入っているか心配だが、入力レベルの針は動いているので、音は拾っているようだ。

[10:19]
 1Fの正門に到着した。
 ここに初めて来たのは、昨年の4月18日だった。構内取材を申し込みに来たが、けんもほろろに追い返されてしまった。最後に来たのは、今年の6月。それから4か月が経っていた。
 正門の手前にあったサービスホールはなくなっていた。来春には、Jビレッジに設置されている1F事故収束作業のための控え事務諸機能を、この地に移動するため、その建物を建設しているとの事。

 正門前の車中の空間線量は「8.0マイクロシーベルト/毎時」。確実に、徐々に上がって来ている。
 ちなみに、1Fの敷地に入る手前の国道6号線の交差点「中央台」は、以前からずっと、ホットスポットになっている。今年の6月で、空間線量で20マイクロシーベルト/毎時を超えることもあった。また、今年3月に地表で計った時には183マイクロシーベルト/毎時という高い線量を計測した。しかし、東電社員が中央台の空間線量を発表する事はなかった。

 正門では、一人ひとりのIDパスのチェックを受ける事になっている。東電社員から「外の係員に、許可証のパスとAPDを示してください」と言われる。それらを示す準備をしながら、メモをとっていたら、いつの間にか外の係員は、僕の確認をしないままに後ろの人のところに移動してしまった。かなり大雑把な確認作業のようだ。まぁ、東電本店の「お客様」だから係員も安心してチェック体制が甘くなったのだろう。

 さて、いよいよ構内取材になる。1年半前は、まともに交渉すらさせてもらえずに追い返されたが、そのリベンジだ。


→次ページ「東電福島第一原発構内の取材日誌」(2/4)へ進む←




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■9月24日(月)発売!
『週刊金曜日』増刊号
〜さようなら原発 路上からの革命〜

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発 行:(株)金曜日
定 価:500円
アマゾンにジャプ→ http://goo.gl/4L0Fd

「さようなら原発」のデモや集会が全国に広がっています。毎週金曜日に行なわれる首相官邸前デモや「7・16」の代々木公園には10万人を超える人々が集まりました。そこで目立つのは、これまでデモや市民運動に参加して来なかった人々の姿。原発事故をきっかけに、いま、「さようなら原発」の運動は、かつてないほど盛り上がっています。「この間の流れを1冊の写真誌として記録に残したい」と『週刊金曜日』が増刊号を発行しました。
全68ページ中36ページがカラー印刷。そのほとんどが、東京や全国の運動を写真で紹介しています。そのほか、哲学者・柄谷行人さんのコラム、フリーランスライターの畠山理仁さん、島田健弘さんなどの記事。そして渡部も、「7・16代々木集会」のレポートや、「20万人? 2万人? デモ参加人数、どっちがホント?」という短いコラムを書いています。また、僕が全体の編集と、一部デザインを担当。制作には、古くからのフリーランス仲間が協力してくれ、いつもの『週刊金曜日』とは一味違ったスタイルで作られています。



■まだまだよろしくお願いします!
風化する光と影
〜“メディアから消えつつある震災”の中間報告

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著 者:渋井哲也 村上和巳 渡部真
発行元:E-Lock P.
発売元:マイウェイ出版(MYWAY MOOK)
定 価:1000円
アマゾンにジャプ→ http://t.co/Afp6g7qY

渋井哲也、渡部真と、ジャーナリストの村上和巳さんの3人が、これまで東日本大震災で未だに記事に出来なかった様々なルポを約35篇書き下ろしました!
まだ終わっていない震災のなかでの暮らし、それでも明日への歩みが進んでいる。あの時、誰もが見つめた現実を、もう一度、しっかりと受け止めるために、災害の検証、原発問題、生活のなかで起きている問題、学校で暮らす子ども達、未来に向けた復興について、などのテーマに分けて構成されています。
メルマガ仲間の三宅勝久、「ときどき登場」の寺家将太さん、ジャーナリストの長岡義幸さん、記者会見ゲリラの畠山理仁さん、ジャーナリストの粥川準二さんも、寄稿してくました。友人の編集者が、僕らが儲かりもしないのに取材を続けてきたことに支援してくれ、まさに赤字覚悟で頑張って発行してくれました。何とぞ宜しくお願いします。



渡部真 わたべ・まこと
1967年、東京都生まれ。広告制作会社を経て、フリーランス編集者・ライターとなる。下町文化、映画、教育問題など、幅広い分野で取材を続け、編集中心に、執筆、撮影、デザインとプリプレス全般において様々な活動を展開。東日本大震災以降、東北各地で取材活動を続けている。
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category: 渡部記事

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渡部真【勝手気ままに】vol.11「『週刊金曜日』増刊号の紹介」 



週刊 石のスープ
定期号[2012年9月30日号/通巻No.45]

今号の執筆担当:渡部真




 こんにちは。「石のスープ」編集部の渡部です。
 前々号の続きで、『週刊金曜日増刊号を紹介します。誌面と合わせて読んでいただけると、編集意図などをご理解いただけるかと思います。
 一部、誌面の紹介だけ公開します。

*  *  *  *  *  *

【9月24日発売『週刊金曜日増刊号
さようなら原発 路上からの革命〜】


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 前号で紹介した通り、この増刊号は金曜日の編集部ではなく、外注スタッフが中心となって制作する事になりました。
 そこで、古くからのフリーランス仲間である樋口聡さん(ライター。近著「散歩写真のすすめ」文春新書)に、一緒に編集を担当するようにお願いしました。他にもデザイナーや校正者なども古くからのフリーランス仲間に協力してもらい、本誌編集部からは、社長の北村肇さん、平井康嗣編集長、本田政昭アートディレクター、そして伊田浩之記者が加わり、増刊号編集部が立ち上がりました。

■記事の紹介

 全体の構成と、僕が直接担当したページを簡単に紹介します。
 下記のページから目次のページがダウンロードできるので、まだ増刊号をお読みでない方は、良かったらご参考までに。

[参考]『週刊金曜日』増刊号の目次〈デザイン担当:内堀明美〉(PDFファイル)
http://www.kinyobi.co.jp/news/wp-content/uploads/2012/09/zk_mokuji-1.pdf

2〜18ページ 写真ページ:
 約300人で始まった3月29日から9月7日までの官邸前アクションを中心に、7月16日の代々木公園「さようなら原発10万人集会」など、この半年間の東京の動きを時系列で紹介しています。尾崎孝史さん、山本宗補さん(近著「鎮魂と抗い―3・11後の人びと」彩流社)、野田雅也さん(近著「〈JVJA写真集〉3・11 メルトダウン」凱風社)らフォトジャーナリストと、平井編集長や伊田記者の写真を使用しています。
 また、2011年3月12日に東京電力福島第一原発が爆発した瞬間の画像や、「正しい報道ヘリの会」が撮影した迫力ある写真の見開きページも、多くの読者の皆さんに反響をいただいています。

19ページ さらん日記 番外編

20ページ 柄谷行人さん「二重のアセンブリ」:
 「アセンブリ」とは集会やデモの事。同時に議会の事でもあります。国会で開かれている議員達のアセンブリと、国会の外(官邸前など)で行なわれている市民によるアセンブリ。どちらが真正のアセンブリなのかを、哲学者の柄谷さんが書いてくれています。トップ記事に相応しい、面白い論考です。

22ページ 竹内一晴「路上から『NO NUKES』を」

26ページ 渡部真「さようなら原発“17万人”集会〜福島のあとに沈黙しているのは野蛮だ」:
 代々木の集会のレポート記事で、僕が書きました。本誌編集部からの希望で、ルポライターの鎌田慧さん、文筆家の落合恵子さん、音楽家の坂本龍一さん、作家の大江健三郎さん達のスピーチをまとめて紹介してほしいと依頼されました。しかし、それだけではなく、せっかく集会の様子を伝えるなら、福島から上京して参加していた人たちもいたので、福島からの参加者のコメントもぜひ掲載したいと思い、それらも紹介しました。

30ページ 鼎談◆雨宮処凛さん、鎌田慧さん、ミサオ・レッドウルフさん「非暴力デモで原発を潰しちゃおう〜」:
 7月に新宿ロフト・プラスワンで行われたイベントの中で実現した鼎談をまとめました。デモを主催する立場の皆さんが、どんな思いでいるのかがわかると思います。僕が構成を担当しています。

34ページ 畠山理仁さん「原発事故から1年半〜福島の人達のいま」:
 この増刊号を作るにあたり、「単に原発反対運動についてだけでなく、福島の人達がどのように暮らしているか、どんな状況にあるのかを紹介する記事も掲載したい」という話を伊田記者と話し合いました。そこで、原発事故の影響で、警戒区域から避難している人たちの困難な状況を、この半年間、丁寧に取材している畠山さんに紹介してもらいました。とくに、福島県双葉町から埼玉県加須市に避難し、未だに避難所生活を送っている様子を紹介したことについて、多くの読者の方々から反響をいただいています。

38ページ 広瀬隆さん「電気は余っている〜電力不足を自作自演する関電のウソ」

40ページ 久野収さん「市民主義の成立〜一つの対話」:
 哲学者であり創刊時からの本誌編集委員であった故・久野収氏は、一九六〇年代の大衆運動を「市民主義の成立」と定義し、組織の行動原理にとらわれない市民主義こそが重要であると訴えました。それから約半世紀を経て、全国で起こっている「さようなら原発」運動は、まさに「市民主義の成立」の様相です。久野氏の60年代の論文を転載しました。

45ページ 佐高信さん「革新勢力の失敗を踏まえた『市民主義』こそ説得力を持つ」

46ページ 島田健弘さん「野田首相に声が届く日は来るのか!?」:
 フリーライターの島田健弘さん(近編著「増税は誰のためか」扶桑社/神保哲生・宮台真司ほか)は、会見開放運動の仲間で、この1年、東北の取材でも何度か同行しています。僕は、仕事以外で知りあった仲間にも、たいてい1度は仕事を一緒にするようにしているのですが、先日「俺は渡部さんから仕事もらった事ない」と指摘されたので、頼みました……というのは、冗談半分。8月22日、反原発連合の主要メンバーと野田首相の面談があったのですが、そのことレポートをまとめていただきました。

48ページ 伊田浩之さん「“路上からの革命”はどのように全国へと広がったのか」

50ページ 渡部真「20万人?2万人? デモ参加人数、どっちがホント?」:
 主催者側はもちろん、元新聞記者のフリーランサーや、現役の社会部の記者、警視庁に確認し、改めて発表されている数字の根拠を読者の皆さんに知っていただこうと、この原稿を書きました。

51〜61ページ 「全国へ、世界へ 路上からの革命のうねり」:
 樋口さんに担当してもらった企画ですが、ちょっと紹介します。この冊子を作る上で、『週刊金曜日』が拘っていたのが、「全国のデモや集会参加者から写真を集めて、できるだけ多くの場所の様子を伝えたい」という事でした。そこで、本誌誌面、公式ホームページ、TwitterやFacebookで募集しました。100人弱の方達から応募があり、200点以上の写真が集まりました。そのお陰で、全国の様子がよく伝わる誌面ができたと思っています。

62ページ 田中龍作さん「大飯のいちばん長い日〈ルポ〉関電大飯原発再起動まで」:
 7月1日に再稼働された大飯原発の前後3日間の現地の様子を、臨場感溢れる写真と文章でレポートしていただきました。現地で3日間取材したフリーランスの記者を捜したのですが、田中龍作さんしか該当者がおらず、改めて、記者にとって「現場にいる」ことの重要性を教わった思いです。
 余談ですが、田中さんから原稿が届いた直前に、1945年8月14日、つまり日本が第二次世界大戦の敗戦を宣言した前日を描いた映画「日本のいちばん長い日」(岡本喜八監督)を久しぶりに見ていたため、この見出しをつけました。

66ページ 「金曜日から」:
 いわゆる編集後記です。編集メンバーの全6人で書いていますが、僕の書いた分はここに転載します。

▼昨年の震災発生以降、東北各地を取材している。震災から一年間、僕が聞いていた範囲では、東北の人たちから聞こえる「さようなら原発」の声は決して大きいものではなかった。もちろん、事故直後から声をあげている人もいたが、全体としては決して大きな声ではない印象だった。今をどうやって生き伸びるかという課題を抱えていた人たちに、原発問題を考える余裕はなかったのかも知れない。しかし、この半年、とくに福島から「原発はなくすべきだ」という声が、以前よりも多く聞こえるようになってきたと感じる。大飯原発の再稼働をうけて「福島の事故だってちゃんと収束していないのに、再び裏切られた思い」と怒りを表したのは、自宅が警戒区域となり浪江町から東京に避難している女性だった。復興庁の調べでは、今も約三四万三〇〇〇人が困難な避難生活を送っている。そのうち福島県民は約一六万人。僕らが「さようなら原発」と声を上げる時、その向こうに震災で未だに苦しんでいる人たちがいる事を忘れないでいたい。(渡部真)

[写真]没になったイメージ写真
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*  *  *  *  *  *

 ということで、誌面の紹介や、編集こぼれ話はここまで。メルマガ購読者へ配信している記事では、さらに編集こぼれ話の裏側や、僕の編集する際の思いを書いています。興味のある方は、ぜひご購読ください。

 すでにご案内の通り、この「石のスープ」も震災取材の報告を中心にして、新しいメンバーを迎える事になりました。近いうちに正式に発表します。また、週刊時代には発行遅延でご迷惑をおかけていたので、ボリュームは変えずに月刊化し、定期的に発行する体制でリニューアルする事になりました。
 そして、少しでも読者の方を増やして、「石のスープ」編集メンバーの取材経費に役立てたいと考えています。
 今後とも、よろしくお願いします。

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風化する光と影
〜“メディアから消えつつある震災”の中間報告

著 者:渋井哲也 村上和巳 渡部真
発行元:E-Lock P.
発売元:マイウェイ出版(MYWAY MOOK)
定 価:1000円
アマゾンにジャプ→ http://t.co/Afp6g7qY

渋井哲也、渡部真と、ジャーナリストの村上和巳さんの3人が、これまで東日本大震災で未だに記事に出来なかった様々なルポを約35篇書き下ろしました!
まだ終わっていない震災のなかでの暮らし、それでも明日への歩みが進んでいる。あの時、誰もが見つめた現実を、もう一度、しっかりと受け止めるために、災害の検証、原発問題、生活のなかで起きている問題、学校で暮らす子ども達、未来に向けた復興について、などのテーマに分けて構成されています。
メルマガ仲間の三宅勝久、「ときどき登場」の寺家将太さん、ジャーナリストの長岡義幸さん、記者会見ゲリラの畠山理仁さん、ジャーナリストの粥川準二さんも、寄稿してくました。友人の編集者が、僕らが儲かりもしないのに取材を続けてきたことに支援してくれ、まさに赤字覚悟で頑張って発行してくれました。何とぞ宜しくお願いします。



■9月24日(月)発売!
週刊金曜日』増刊号
〜さようなら原発 路上からの革命

発 行:(株)金曜日
定 価:500円
アマゾンにジャプ→ http://goo.gl/4L0Fd

「さようなら原発」のデモや集会が全国に広がっています。毎週金曜日に行なわれる首相官邸前デモや「7・16」の代々木公園には10万人を超える人々が集まりました。そこで目立つのは、これまでデモや市民運動に参加して来なかった人々の姿。原発事故をきっかけに、いま、「さようなら原発」の運動は、かつてないほど盛り上がっています。「この間の流れを1冊の写真誌として記録に残したい」と『週刊金曜日』が増刊号を発行しました。
全68ページ中36ページがカラー印刷。そのほとんどが、東京や全国の運動を写真で紹介しています。そのほか、哲学者・柄谷行人さんのコラム、フリーランスライターの畠山理仁さん、島田健弘さんなどの記事。そして渡部も、「7・16代々木集会」のレポートや、「20万人? 2万人? デモ参加人数、どっちがホント?」という短いコラムを書いています。また、僕が全体の編集と、一部デザインを担当。制作には、古くからのフリーランス仲間が協力してくれ、いつもの『週刊金曜日』とは一味違ったスタイルで作られています。



■9月20日(木)発売!
ほこ×たて DVDブック
最強ドリルVS最強金属編

発 行:扶桑社
定 価:1575円
アマゾンにジャプ→ http://goo.gl/2Dl1I

フジテレビの対戦型人気番組『ほこ×たて』の名物対決である「絶対に穴の開かない金属 vs どんなものにも穴を開けるドリル」がDVDブックになりました。番組名の由来となっている「矛盾」の逸話を現代におきかえた金属対決。日本の“ものづくり”に情熱とプライドをかけた男達の数々の勝負。その第1戦から第5戦までの舞台裏から勝敗までを、関係者達のインタビューを中心に振り返った1冊。第1選目の動画を収めたDVDが付けられていますが、この本の要は対戦ルポ。テレビでは放送されなかった職人達の思いや戦術の裏話など、この本でしか味わう事のできないルポルタージュに仕上がっています。見ル野栄司によるマンガも収録。渡部が、各対戦のインタビューと執筆を担当しました。



渡部真 わたべ・まこと
1967年、東京都生まれ。広告制作会社を経て、フリーランス編集者・ライターとなる。下町文化、映画、教育問題など、幅広い分野で取材を続け、編集中心に、執筆、撮影、デザインとプリプレス全般において様々な活動を展開。東日本大震災以降、東北各地で取材活動を続けている。
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■発行元:「週刊 石のスープ」編集部

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category: 渡部記事

tag: 週刊金曜日  増刊号  さようなら原発  路上からの革命 
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渡部真【勝手気ままに】vol.10「『さようなら原発』への複雑な思い」 



週刊 石のスープ
定期号[2012年9月30日号/通巻No.43]

今号の執筆担当:渡部真




 こんにちは。「石のスープ」編集部の渡部です。
 昨年9月に創刊してから1年が経ちました。
 とはいえ、週刊といいながら4月以降は発行が滞り、読者の皆様には迷惑をおかけしています。
 さて、1年が経ち、編集部でもこのままでは読者の皆様に申し訳ないので、10月より体制を立て直して発行を続けたいと考えています。具体的には、

 1)月刊にする(編集部メンバーは毎月執筆)。
 2)基本的には東日本大震災をテーマに特化する
   (それ以外のテーマの記事を配信するときは増刊号を発行)。
 3)編集部メンバーの変更(現在、レギュラー3人を予定)

などを考えております。
 もちろん、これまで時おり仲間のライターが寄稿してくれたように、そうした増刊号も発行していきます。

 来月には、新しい編集体制で配信しますので、よろしくお願いいたします。

*  *  *  *  *  *


【9月24日発売『週刊金曜日』増刊号〜さようなら原発 路上からの革命〜】


 すでに先週の月曜日のことですが、『週刊金曜日』から臨時増刊号が発売されました。3月から始まった首相官邸前の抗議行動、7月16日の代々木公演の集会など、全国にひろがる「さようなら原発」運動をテーマにまとめた1冊です。
 この増刊号の編集を、古くからのフリーランス仲間である樋口聡さんと一緒に担当しました。
 今号では、その増刊号の編集ウラ話をお送りします……と思ったのですが、原稿を書いていたら長くなったので、2回に分けて、今回は、僕が編集をすることになるまでの前段をご紹介したいと思います。僕自身の「さようなら原発」運動への思いを知っていただけるかと思います。

*  *  *  *  *  *

■市民メディアの先駆けだった「週刊金曜日」

 『週刊金曜日』は1993年に創刊された週刊誌です。
 当時、ジャーナリストの本多勝一氏や筑紫哲也氏、作家の井上ひさし氏らが、市民の立場から社会を追究する新しい雑誌を創刊するという事で、非常に注目されました(初代編集委員は、上記3人のほか、石牟礼道子氏〈作家〉、久野収氏〈哲学者〉)。その編集委員の面子を見れば、新たなる硬派な反権力視点、もしくはその前年に廃刊となった『朝日ジャーナル』の系譜の雑誌になる事を予感させる、ものでした。
 また、広告に依存しない発行形式も話題になりました。いまでは、数少ないとはいえ一般書店でも販売されるようになりましたが、当時はほとんどの書店で取り扱っておらず、購読するためには半年以上の定期購読をしなければなりませんでした。しかし、広告などに依存しないその発行形態こそ「市民の立場から主張できるジャーナリズム」「権力を監視し物申せるジャーナリズム」「タブーなきジャーナリズム」を目指す事ができたのです。今でこそ「市民ジャーナリズム」「オルタナティブ・メディア」という言葉も時おり聞くようになりましたが、当時は、広告に依存せず、徹底して権力を監視する姿勢は、とても新鮮でした。

[参考]「週刊金曜日」〜創刊のことば〜
http://www.kinyobi.co.jp/consider/about/about_index.php


[写真]2011年6月11日/更地のようになった南相馬市の沿岸部
DSC_9580.jpg


[写真]生後2か月で津波の犠牲になった勇貴ちゃんの遺影と、黒岡さん夫婦
DSC_9579.jpg


[写真]2011年5月7日「原発やめろ渋谷デモ」
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*  *  *  *  *  *


※この後の記事(小見出しのみ紹介)
■いまの運動には同調できない部分もある
■忘れられない、おぞましいデモ行進の姿
■「こんな糞ったれた奴らと、まともな反原発と一緒にすんな!」
■それでも「原発反対」を支持したい


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 なお、明日10月1日、中野・barルナベースにて、同誌の編集こぼれ話などを語るトークイベントがあります。編集を一緒に担当した、ライターの樋口聡さんと酒を飲みながらゆる〜い感じでお客さんと一緒に話すイベントです。
 もし時間があったら、ぜひお越しください。

【イチゲツ・カフェ】

10月1日(月)19時頃〜
中野・barルナベース

http://goo.gl/879j1



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著 者:渋井哲也 村上和巳 渡部真
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渋井哲也、渡部真と、ジャーナリストの村上和巳さんの3人が、これまで東日本大震災で未だに記事に出来なかった様々なルポを約35篇書き下ろしました!
まだ終わっていない震災のなかでの暮らし、それでも明日への歩みが進んでいる。あの時、誰もが見つめた現実を、もう一度、しっかりと受け止めるために、災害の検証、原発問題、生活のなかで起きている問題、学校で暮らす子ども達、未来に向けた復興について、などのテーマに分けて構成されています。
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〜さようなら原発 路上からの革命〜

発 行:(株)金曜日
定 価:500円
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「さようなら原発」のデモや集会が全国に広がっています。毎週金曜日に行なわれる首相官邸前デモや「7・16」の代々木公園には10万人を超える人々が集まりました。そこで目立つのは、これまでデモや市民運動に参加して来なかった人々の姿。原発事故をきっかけに、いま、「さようなら原発」の運動は、かつてないほど盛り上がっています。「この間の流れを1冊の写真誌として記録に残したい」と『週刊金曜日』が増刊号を発行しました。
全68ページ中36ページがカラー印刷。そのほとんどが、東京や全国の運動を写真で紹介しています。そのほか、哲学者・柄谷行人さんのコラム、フリーランスライターの畠山理仁さん、島田健弘さんなどの記事。そして渡部も、「7・16代々木集会」のレポートや、「20万人? 2万人? デモ参加人数、どっちがホント?」という短いコラムを書いています。また、僕が全体の編集と、一部デザインを担当。制作には、古くからのフリーランス仲間が協力してくれ、いつもの『週刊金曜日』とは一味違ったスタイルで作られています。



■9月20日(木)発売!
ほこ×たて DVDブック
最強ドリルVS最強金属編

発 行:扶桑社
定 価:1575円
アマゾンにジャプ→ http://goo.gl/2Dl1I

フジテレビの対戦型人気番組『ほこ×たて』の名物対決である「絶対に穴の開かない金属 vs どんなものにも穴を開けるドリル」がDVDブックになりました。番組名の由来となっている「矛盾」の逸話を現代におきかえた金属対決。日本の“ものづくり”に情熱とプライドをかけた男達の数々の勝負。その第1戦から第5戦までの舞台裏から勝敗までを、関係者達のインタビューを中心に振り返った1冊。第1選目の動画を収めたDVDが付けられていますが、この本の要は対戦ルポ。テレビでは放送されなかった職人達の思いや戦術の裏話など、この本でしか味わう事のできないルポルタージュに仕上がっています。見ル野栄司によるマンガも収録。渡部が、各対戦のインタビューと執筆を担当しました。



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渡部真【勝手気ままに】vol.9「隣りの記者が不当に排除されている」(3/3) 



週刊 石のスープ
定期号[2012年9月26日号/通巻No.42]

今号の執筆担当:渡部真

「隣りの記者が不当に排除されている」
(3/3)



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■別の記者が不当に排除されても、知らん顔の記者達

 民主党政権発足、政府主導による会見開放、それに反発した記者クラブによる不当な取材規制、陸山会事件と検察庁の不当捜査発覚と震災などによる大手メディへの不信の蔓延、それに反してフリージャーナリスト達への関心の高まり、会見開放を求める会、自由報道協会、さらに一度は開放された会見開放の機運の逆行……そんな事があったこの3年間だ。

 僕は民主党政権なんてちっとも評価していないが、この政権の数少ない成果の一つは、多くの官庁の記者会見を不十分ながら開放した事だ。
 でもよく考えてほしい。報道に関するルールに関して、記者や報道機関自らが解決すべき問題であるのに、権力機構側が調整する形で解決してしまったのだ。

 いくつかの会見現場で開放に関する交渉があると、熱くなったフリーと冷ややかな幹事社が揉め、その間に入った官僚や政治家が「こいつら、しょうがねえなぁ〜。学級崩壊の教室かっ!」って顔をして、調整役をしていた(もちろん、中には積極的に開放したクラブもあったが)。昨日の原子力規制委員会でも、委員長も広報担当者も「むしろ皆さんが考えて……」という主旨の発言をし、少し呆れたような顔になる。

 こんな時、僕は、いつも悔しい思いをする。自分では解決できず、権力に調整させている自分自身の力のなさに。それでも知らんぷりして他人事の記者達に。

 フリーランスの記者仲間からは「渡部さんは、記者クラブメディアの人達に媚びている」と批判される。それでも、僕は権力側に頼るくらいなら、記者クラブの人達を頼りたい。彼らは、ある意味では商売敵だけども、権力を監視するという立場からすれば、同じ方向を向いているはずだからだ。

*  *  *  *  *  *


 記者クラブにもっとも影響力のある日本新聞協会は、2002年に発表した「記者クラブに関する日本新聞協会編集委員会の見解」(2006年改訂)のなかで、こう示している。

「新たなメディアからの記者クラブへの加盟申請や記者会見への出席要請に対して、報道という公共的な目的を共有し、報道倫理を堅持する報道機関、記者クラブの意義・役割を理解・尊重し、運営に責任を負う報道機関には、クラブは『開かれた存在』であり続ける」

 要するに、記者クラブそのものをオープン化するべきだという見解だ。

[参考]記者クラブに関する日本新聞協会編集委員会の見解
http://www.pressnet.or.jp/statement/report/060309_15.html

*  *  *  *  *  *


 また、新聞記者の多くが所属している新聞労連は、2010年に「記者会見の全面開放宣言〜記者クラブ改革へ踏み出そう〜」という声明を発表した。

「まず、記者クラブに所属していない取材者にとってニーズが強く、記者クラブ側にとっても取り組みやすいと思われる記者会見の全面開放をただちに進めることから始めましょう」
「そもそも報道の自由は知る権利に奉仕するためにあり、市民の信頼があって初めて成り立ちます。市民の信頼がなければ、公権力による報道規制や表現の自由を制約する動きに対抗することもできません」
「私たち新聞人一人ひとりがジャーナリスト個人としてのあり方を見つめ直すことが重要であることを確認したうえで、確実に記者クラブ改革を実行するための手引きを提示します」

 そして、「実行のための手引き」をこう示している。(項目のみ)

 (1)記者会見への参加を拒んでいませんか?
 (2)記者会見の開放に抵抗していませんか?
 (3)記者クラブ員以外の質問を阻んでいませんか?
 (4)記者クラブへの加入を阻んでいませんか?
 (5)記者クラブ内で不当な制裁を科していませんか?
 (6)取材センターに開放スペースがありますか?
 (7)取材センターの経費負担に努めていますか?
 (8)まずは規約を読み、議論してみませんか?

 まぁ、この手引きもある意味すごい。「他記者の質問を拒んでないか?」「クラブ内で不当な制裁を科していないか?」とあるが、そういう実態があるからこそ、この手引きを示しているわけだ。事実、「記者クラブの出入り禁止」という事態は、過去、色んな記者クラブで行なわれてきた「不当な制裁」だ。恐ろしい負の歴史と認識した方がいい。

[参考][参考]記者会見の全面開放宣言〜記者クラブ改革へ踏み出そう〜
http://www.shinbunroren.or.jp/seimei/100304.htm

*  *  *  *  *  *


 新聞労連の宣言と同じ年の5月、「記者会見・記者室の完全開放を求める会」は、新聞協会と民放連に加盟するすべての報道機関に、会見開放に関する申し入れを行なった。報道局長、制作局長などから得たそれらの回答によると、回答した多くの新聞社、テレビ局の責任者は、会見開放に前向きな立場である。

[参考]記者会見・記者室の開放に関する報道各社への申し入れ結果について
http://kaikennow.blog110.fc2.com/blog-entry-16.html

*  *  *  *  *  *


 ところが、未だに記者会見は不十分にしか開放されていない。
 新聞協会が、新聞労連が、報道機関の責任者が、それぞれ会見開放に前向きな見解を示していても、取材現場では、不当に排除されている記者がいて、それに対して知らん顔をして、会社の業務をこなしている記者達ばかりだ。

 僕は、民主主義を冒涜するような権力機構の行為を絶対に許したくない。
 僕とは関係ない記者会見で、僕とは関係ない記者が、僕とは関係ない理由で排除さえていたとしても、見て見ぬ振りをする気になんて絶対になれない。
 ましてや、隣りにいる記者が不当な扱いを受けていて、どうして黙っていられようか。
 でも、椅子以下の存在の記者達が、どんなに怒りをぶちまけても、まったく気がつかない記者達がいる。


■一緒に行動を起こしましょう

 2011年1月、畠山さんが総務省記者クラブから不当な取材規制を受けたことがあった。それを受けて、高田昌幸さん(現在・高知新聞記者)が、こんなブログを書いた。

「おそらく、あちこちの記者クラブでこんな言葉が交わされているのだと思う。そういう人に言いたい。新聞協会の『見解』に基づくなら、記者クラブは記者の「個人組織」である。記者個人としての意見・態度を表明できないのなら、そんな商売、やめてしまえ。『やらない理由』を一生懸命に述べるのは、保守化・官僚化が極まった組織の常ではあるが、それにしても、ひどすぎないか。
(中略)
 本気でそれを成す為に行動すべきだ。『考えている』という言葉を弄び、良心派を装うことの罪の重さを思うべきだ。最近は何も活動できていないので申し訳ない限りだが、会見開放の会を立ち上げる時、それへの賛同を呼び掛けると、「この人なら」と思った既存メディアの『良心派』の記者たちが何人も、『行動はできない』『陰で応援する』といってきた。『陰で』など、応援にならない」

[参考]ニュースの現場で考えること
http://newsnews.exblog.jp/15717971/

 今回、原子力規制委員会が「しんぶん赤旗」の会見参加を拒否した問題で、毎日新聞の斗ヶ沢秀俊記者や、東京新聞の佐藤圭記者が、こんなつぶやきをしている。

〈斗ヶ沢記者のTwitterより〉
出席を認めるべきだと考えます。情報公開に積極的でない規制委員会の姿勢を変えるべく、組織、フリーランスを問わず、ジャーナリストが一致して追及すべきだと思います。
https://twitter.com/hidetoga/status/251225345297100800

〈佐藤記者のTwitterより〉
私は保安院の会見に出たことがないので分からないが、知り合いの記者によれば、赤旗記者も参加していたとのこと。保安院時代と対応を変えたのであれば、問答無用で「けしからん」だ。もし赤旗が保安院時代、会見に参加していなかったとしても、規制委が前例踏襲でいいのか。赤旗は原発事故報道などで、それこそ十二分の実績がある。
https://twitter.com/tokyo_satokei/status/250896912088190976

 高田さんを含め、大手新聞のベテラン記者のなかで、ハッキリと行政の間違いを指摘する人たちはいる。
 しかし、残念ながら、現場の若い記者からは、ほとんど意見が聞こえてこない。
 一部の会見開放に消極的な報道機関の記者なら、組織のしがらみで自由に発言できないのかもしれないが、「会見開放の会」の申し入れに回答してきた社の記者なら、もう少し自由に発言できる環境にあるだろう。


 全国の新聞、テレビ、雑誌の社員記者の、とくに記者クラブに常駐している記者の皆さんーー

 そろそろ、一緒になって、もっと積極的に具体的に行動しませんか?

 前述したように、「政党機関紙だから」「実績がないから」「雑協に入ってないから」と、権力機構が勝手に判断し、不当に排除される。こんな事が、同じ取材現場でずっと起き続けてるんです。
 これが日本の民主主義の実態です。

 民主主義国家の報道機関が、あるいは報道に携わる人間が、本来、果たすべき役割とは何なんでしょうか?
 組織から与えられた業務だけで、後は知らんぷりで、いいんでしょうか?
 僕は違うと思います。

 一人ひとりが積極的に行動すべきだと思います。
 ぜひ、よろしくお願いします。


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渡部真 わたべ・まこと
1967年、東京都生まれ。広告制作会社を経て、フリーランス編集者・ライターとなる。下町文化、映画、教育問題など、幅広い分野で取材を続け、編集中心に、執筆、撮影、デザインとプリプレス全般において様々な活動を展開。東日本大震災以降、東北各地で取材活動を続けている。
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