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3.11取材報告:石のスープ

フリーランスのライターやジャーナリストがお届けする有料メールマガジン「石のスープ」。東日本大震災の取材報告を中心に、バラバラのフリーランサー達が集まって一つの媒体と作ると、どんな味に仕上がるでしょうか……

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赤木智弘【特別寄稿】「日常の中にある“安心”を奪った地震と津波 〜3.11を振り返って」 



週刊 石のスープ
増刊号[2011年10月16日号/通巻No.7]

今号の執筆担当:赤木智弘




 こんにちは。「週刊 石のスープ」編集担当の渡部真です。
 今号は、フリーライターの赤木智弘さんが寄稿してくれましたので、増刊号としてお届けします。


*  *  *  *  *  *  *


 はじめまして。私はフリーライターをしている赤木智弘と申します。
 今回は、ライターとしての先輩でもある、渋井哲也さんからお誘いをうけて、皆様に文章をお送りする機会を得ることとなりました。今回は「3月11日、東日本大震災の時に何をしていたのか」というお題をいただいています。

 3月11日はいつもどおり、連載のネタを探して、インターネットを眺めていました。私がインターネットを使うときは、左側にツイッタークライアントを常時表示し、右側にインターネットブラウザを表示するというスタイルです。つまり、常にツイッターのタイムラインを目の端で見ているような状態です。

 その日もいつもどおりそうしていると、わずかに揺れを感じました。ツイッターというのは、お互いの感じたことや行動などを、すぐにつぶやいてフォロワーに見てもらえるという、即時性と双方向性がウリのメディアですから、地震というのはツイッター利用者にとって、すごく魅力的な話題なのです。みんなで「地震きたー」などとつぶやくと同時に、タイムラインも一斉に地震の話題で埋まる。一方で全く離れた地
域の人が「地震とかどこの田舎だよ」なんて事をつぶやく。そうして地震という同じ体験をしているという緩やかな仲間意識が、心地よく感じられます。
 この時の私も、当然「地震だー!」などとつぶやきました。それはもちろん、いつものように少しだけグラっと揺れて、すぐにおさまる、いつもの地震を想定してのつぶやきでした。

 ところが、いつもならすぐにおさまるはずの地震が、まったく弱まっていかない、それどころかどんどん揺れがひどくなる。「これはどういうことだ?」と困惑をしながら、さすがに途中で本棚を抑えつつ、立ち上がりました。
 立ち上がってから、しばらく様子を伺っていましたが、さすがに「これはやばい」ということに思い至り、パソコンの前から離れて、玄関のドアを開けました。地震の際にはドアを開けておかないと、家が歪んで出られなくなることがあります。窓などから出られればそれでもいいのですが、私が住んでいるのはアパートの二階なので、ドア以外の出入り口はありません。
 あとアパートの2階といえば、防災の専門家の方の講演を聞いたことがあるのですが、阪神淡路大震災などの大きな震災では、2階建て以上の家が潰れるときには、たいてい1階が潰れることが多いそうです。だから、慌てて1階に降りるよりは、2階に居続けたほうが、家が潰れてしまったときに、怪我はしても、命が助かる可能性は高いということです。

 とはいえ、部屋の中ではいろいろなものが倒れてきそうで怖いので、ひとまず外に出ました。激しい揺れの中、アパートの外階段を踏み外さないように慎重に降りると、近所の方々も数人外に出ていました。私はあまり近所の人と話をするような付き合いをしていないのですが、さすがにこの緊急時ですから「すごい揺れですね」などと、少し言葉を交わしました。地震という自然の猛威の中で、非力な人間は何もすることはできませんが、そうして少し言葉を交わすだけでなんとなく安心するから不思議なものです。


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赤木智弘 あかぎ・ともひろ
1975年、栃木県生まれ。フリーターとして働きながら、執筆活動を続けている。月刊誌「論座」(朝日新聞社)に掲載された論文「『丸山眞男をひっぱたきたい〜31歳、フリーター。希望は、戦争」(2007年1月号)や「けっきょく、『自己責任』ですか?」(同年6月号)が、非正規雇用の若者からあがった貴重な声として、話題を呼んだ。webサイト「深夜のシマネコ」を主宰。
[Twitter] @T_akagi
[ブログ] 深夜のシマネコBlog



■発行元:「週刊 石のスープ」編集部

■文責:渋井哲也・西村仁美・三宅勝久・渡部真・赤木智弘
■編集:渡部真

■サイト: http://weeklysdp.blog.fc2.com/
■メアド: sdp.snmw(あっとまーく)gmail.com
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