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3.11取材報告:石のスープ

フリーランスのライターやジャーナリストがお届けする有料メールマガジン「石のスープ」。東日本大震災の取材報告を中心に、バラバラのフリーランサー達が集まって一つの媒体と作ると、どんな味に仕上がるでしょうか……

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渡部真【勝手気ままに】vol.2「編集者としてのこだわり〜『自由報道協会が追った3.11』編集後記その2」《無料公開中》 



週刊 石のスープ
定期号[2011年11月24日号/通巻No.13]

今号の執筆担当:渡部真





■「多様性」を表現した構成

 すっかりタイミングが遅くなってしまったが、「自由報道協会が追った3.11」(扶桑社)の編集こぼれ話の続きを……。

 この本は、自由報道協会の設立準備会メンバーであるフリーライターの島田健弘さんが、「東日本大震災に対して、自由報道協会で何か出来ないか?」と問題提起したことから始まった企画でした。詳細は省きますが、紆余曲折があり巻末に書いてあるとおり、有志で行う「被災地プロジェクト」の活動資金として本書の印税をあてるために企画されました。

 いざ企画を具体化する段階で問題になったのが、構成と編集でした。
 読んでいただいた方はわかってもらえると思いますが、本書は通常の書籍と違って、雑誌のような(雑誌と書籍を混ぜたMOOKスタイルの)構成になっています。これは、企画段階から意図していたことでした。
 通常、一つの書籍で何人もの方に共著をお願いする場合、まず核となる記事や編集方針を示して、その記事の方向性に沿ったり、あるいは編集方針に合わせて執筆者に細かいテーマを指定して書いてもらうものです(あくまでも原則論として)。書籍の場合、共著といえども、一つのテーマに沿って一冊の本の中で起承転結をつけて構成し、その書籍に興味を持つ読者に、テーマをぶらさずに問題提起して、何とか手にしてもらうのです。
 しかし、本書の場合は、各執筆者に対してあまり細かいテーマを決めず、それぞれの著者の書きたいテーマ、得意なテーマに合わせて書いてもらう事にしていました。これは、「自由報道協会」という団体の性質を本書でそのまま表現して、読者に体現してもらおうと考えたからです。

 自由報道協会は(この時点では設立準備会でしたが)、そこに所属するジャーナリストや記者達が、一つの思想や哲学、あるいはポリシーやテーマを共有している団体ではありません。もちろん「公平な取材機会」「平等なパブリックアクセス権」「公的記者会見の開放」を求めている点では意識を共有しています。しかし、それは「民主主義を求める」とか「自由な社会を目指す」とか、現在の先進国なら“当たり前”のことを言っているにすぎません。そんな当たり前のことが実現されていないことに大きな問題があるわけですが……。
 ですから、自由報道協会に所属しているからと言って、考え方や、物事の捉え方は、それぞれバラバラです。まとまりがないと言えばそれまでですが、そうしたバラバラなスタンスの人たちが集まっているからこそ、自由報道協会に価値があるんだと僕は考えています。自由報道協会がたびたび使う「多様性」とは、そういう性質をとても良く反映していると思います。
 その多様性を表現するためには、細かい制約を設けずに執筆者にまかせるべきだと考えたわけです。


■編集者は「気配り」が大事

 もちろん、こういう構成にはマイナス面もあります。何よりも統一感がない(笑)。ですから、読者にとっては通常の書籍と違ってより読みづらい構成になっているはずです。雑誌ならば、読者の好みに合わせて、好きな記事を好きなタイミングで読めばいいのでそれほど気にならない場合もありますが、それでもあまりにも違った構成は、やはり読みづらくなるので、各号で、ある程度は記事のテイストを合わせたりする場合があります。書籍ならなおのことです。
 そこで重要になってくるのが、構成と編集になるわけです。

 各ページを執筆者の自由に任せているといっても、少しでも読みやすいように整理して構成したり、バラバラといいながらも何とか起承転結なりメリハリなりがつくように執筆順序をつけたりします。
 また、各ページのテーマを、執筆者と相談しながら固めていくのも編集の重要な役割です。執筆者達に「東日本大震災をテーマを好きなことを書いてくれ」というだけでは、ちゃんと書いてもらえません。多様な視点を持つ(言い換えれば“自由過ぎる”)執筆者たちが気持ちよく執筆できるように、時には機嫌を取りながら、時にはお仕着せがましくならないように助言をしながら、執筆を進めてもらうわけです。

「マコさんは福島に取材も行ってるし、被災地のルポがいいですか? それとも、マコさんが震災後に取材を始めるようになってから今までを振り返るような内容がいいですか?」
「白石さんには、やはり震災後の市民運動の動きに絡めたテーマをお願いしたいのですが、白石さんは的にはどうお考えでしょうか?」
「伊田さんは、原発問題のスペシャリストとして書いていただけるということですが、例えば大手新聞社が何を報じて何を報じなかったかという点を、具体的な事例を示しながら絡めて書いていただけますか?」

 こうした執筆者との事前のやり取りの中で、出来るだけ執筆者の得意なテーマを一緒に模索していくのも、編集者の重要な仕事です。

 ですから、多数の執筆者で構成する本(もしくは雑誌)は、編集の負担が大きくなるため、編集者を複数用意するか、あるいは編集専門のプロダクションに依頼するのが一般的なやり方です。
 本書の企画段階でも、それを前提にいくつかの出版社に企画を持ち込みましたが、どちらの出版社でも、初版の発行部数を鑑みると編集費に大きな予算を組めないと言われてしまいました。
 ほかにも、当初は震災から半年目となる9月11日の発行を目指していたこともあり、制作日数に余裕がなかったため、これだけいろいろと活躍しているジャーナリストやライターの日程や連絡などの調整に、みんなと面識がある編集者じゃないと難しいという事情もありました。

 そこで、みんなと相談の結果、「被災地プロジェクト」の言い出しっぺの島田さんと、本書の企画を作った僕が編集の中心に作業をすすめることになったわけです。
 そして案の定、とても大変な編集作業でした(苦笑)。


■編集者の楽しみ

 苦労の絶えない編集者といえど、編集者だからこその楽しみというものがあります。

 一つは、全体を俯瞰してハンドリングすることです。
 出版物は基本的に、「編集権」の大部分が担当編集者に委ねられていますから、映画で言えば監督のような役割が編集者にあるわけです(映画監督ほど独善的に進めることはできませんが……)。
 例えば本書でいえば、全体の構成順序などは、僕と島田さんと出版社の編集者で決めています。そんな中で、僕がこだわったのは、「巻頭言」は代表である上杉隆さんに書いてもらうとして、本文の最初に神保哲生さんに担当してもらう事と、本文の最後は江川紹子さんに書いてもらう事でした。
 神保さんは、本書でも触れてくれていますが、上杉さんと一緒に自由報道協会の設立構想を固めてくれた一人です。とくに設立当初は、理論的な部分を神保さんに相談しながら広報的な作業を進めていた経緯もあり、本書の本来のテーマとは逸れますが、あえて今後の自由報道協会が目指すべき方向性について、最初の執筆者として示すような記事を書いていただきました。
 また江川さんは、僕にとっては“自由報道協会の良心”ともいうべき存在です。ともすればバランスを欠いてしまい加熱する震災報道のあり方について、江川さんの誠実さで語ってもらうことが、自由報道協会にとって重要だと考えました。

 とくに神保さんは僕が編集担当だったので、直接相談しながら記事の内容を詰めていきまました。

 僕はかなり本気でメディアを改革しなければ、日本は変われないし、今直面しているいろいろな問題を解決することができないと思っている。そのためには、少なくとも政府とメディアの関係を今の異常な形から国際標準レベルに変えていかなければならない。その時に絶対に必要になるのが、既存の記者クラブメディアとそれ以外のメディアやフリーランスのジャーナリストが横断的に参加できる受け皿だ。自由報道協会の設立構想を相談するために集まった時、僕は将来的にはこの団体がそういう団体になる事を想定して、いろいろな名前の候補が挙がった中で、あえて普遍的な意味合いが強い「自由報道協会」にすべきと強く主張した。
 (中略)
 今の若い記者が、何の隔たりもなく自由報道協会に所属し、その人たちが既存メディアで主流となるような年代になった時、閉鎖的な記者クラブは存在感をなくすだろう。これは自由報道協会のためというよりも、むしろ僕たちの日本のために実現しなければいけないことだ。
 (本書41ページより引用)

 この本を企画した最初の段階から、神保さんにしっかりと書いてもらおうと考えていた部分です。
 実は、この点は、自由報道協会の内部でも議論の別れるところです。「既存の記者クラブメディアとそれ以外のメディアやフリーランスのジャーナリストが横断的に参加できる受け皿」として、自由報道協会は発展して欲しいと考える人もいるし、自由報道協会の役割は会見の開放が達成されるまでだという人もいます。
 しかし僕は、一般の方々から賛同をいただいて組織化する以上、社会的責任をしっかりと担っていくためにも、神保さんのいう「器の大きな組織」を目指すべきだと考えています。

 こうした自分の思いを構成という形で表すことができるのは、編集者の役得の一つなのです。


■新たなスタートを切った自由報道協会

 さて、去る11月11日、自由報道協会が正式に法人化するための設立総会が開かれました。
 余談ですが、午前11時11分に総会を開始する予定でしたが、総会準備委員の西岡千史さん、重要議案を作成したフリーライターの畠山理仁さん、代表の上杉さんの3人が遅刻したため、他の出席者が揃っているのに待ちぼうけという、いつもながら締まりのない総会となったわけですが……。
 その総会をもって、自由報道協会は新しい段階に入りました。
 これまで「設立準備会」として、僕たち一部のメンバーが運営してきましたが、これからは一般会員を募り、新たに立ち上がった理事会を中心に、より大きな組織として運営されることになります。これまで以上に社会的な責任も重くなるし、期待も大きくなることでしょう。

 これまでは隅っこで手伝ってきた僕もお役御免となりました。もちろん、一会員としての責任は果たしていかなければなりませんが、基本的には僕が口を挟むべきこと、挟むことが許されることは少なくなったと思います。投票で選ばれた理事の皆さんが、これからの自由報道協会の目指す方向性を示していってくれるはずです。
 僕としては、これまで表や裏で、自分が思う自由報道協会のあるべき姿を語ってきましたし、それが少しでも形になるように願うばかりです。
 まぁ、畠山さんや島田さんに命じられて、一緒に運営を手伝うことも、まだまだあるでしょうけどね。

 余談ですが、僕としては自由報道協会の運営に一区切りついたこともあり、事務局を務める「記者会見・記者室の完全開放を求める会」(略称:会見開放を求める会)の運営を少しばかり動かしていきたいと思っています。

 とにかく、これからも「自由報道協会」や「会見開放を求める会」などが、会見開放運動の一役を担う存在として活躍するように、皆さんも見守っていただければと思います。


■被災地ルポへのこだわり

 「自由報道協会の追った3.11」の編集については、まだまだ書きたらないのですが、キリがないのでもう一つだけ。

 再び本書の神保さんの記事から引用します。

僕はこれまで、ジャーナリスト人生の約半分を活字の世界で過ごしたから、ペンだけで伝えることの楽しさも難しさも、ある程度は知っているつもりだ。もちろん場合によってはペンだけの取材のほうがいい時もあるかもしれない。そんな時、僕はカメラを置けばいい。しかし、ほとんどはカメラあったほうがより優れた取材ができ、いい報道ができる。
(本書38ページより引用)

 これは、僕が神保さんに「神保さんは、よく『ビデオ記者はペン記者よりもより優れた報道ができる』という主旨の話をされますよね。その辺を改めて聞かせてください」とリクエストしたことに答えて書いてくれたものです。
 神保さんからは、やはり予想通りの回答をいただきました。

 実は、僕は今回の震災の取材をするにあたって、あえてビデオではなくペンとスチールカメラで報道をすることに拘ってみようと考えて取材を始めました。状況に応じて動画も撮影していますが、基本的には写真を撮り、多くの人から話を聞き、資料を読んで情報収集をし、それを取材活動の中心にしています。
 一つは、地震発生直後から、You Tubeやニコニコ動画などの動画投稿サイトには、一般の方達が撮影した生々しい映像が、毎日のようにアップされていたことです。被災した本人が映し出した映像に、後からノコノコとたまに行って撮影したところで、きっと敵わないと考えたのです。裏を返せば、動画よりも写真の方が技術的に自信をもって撮影できるということもありました。
 もう一つは、震災以降、動画サイトから溢れんばかりの情報を仕入れると同時に、新聞などの活字メディアから受け取る情報に、僕の心が大きく揺れ動かされることが多かったということです。
 ということで、「活字だからこそ、読者の心に届く報道」にもう一度拘ってみようと強く決めて、震災取材に入っていきました。

 神保さんには、そのことも伝えました。しかし「それは渡部くんが、動画撮影の技術よりも、写真やペン記事の技術に自信があるからだよ」と一蹴されました。

「僕と同じだけ経験や技術があるペン記者がいたら、『君はペンだけで僕に勝てると思う?』って言ってあげるよ。僕には、ペンで書く技術も、より情報量の多いカメラ(動画)で撮影する技術もある。どちらもできる僕が、ペンだけの記者に取材で負けるはずない」

 こう言われてしまいました。前回の記事で書いた通り、神保さんは僕が尊敬するジャーナリストの一人です。予想していた回答とはいえ、やはり面と向かってハッキリと言われるとそれなりに凹みますが、それでも天の邪鬼の僕は、今回の震災取材はペン記事に拘っていこうと、改めて決意したのです。

 そんな僕にとしては、第2章のルポのページをもっと増やしたいと考えていました。
 最終的には12本のルポとなったのですが、企画書の段階では、ほかに3本のルポを、フリーライターの渋井哲也さんや小川裕夫さんに書いてもらうことになっていましたし、企画を練る段階では、さらにもっとルポを増やしたいと思っていました。
 それは、被災地を取材している僕の勝手な思いだったわけですが、上杉さんや神保さんたち有名ジャーナリストの名前で本を手にした読者の皆さんに、出来るだけ多くの「被災地の実態」を、活字を通して知って欲しいと考えたからです。

 例えば、渋井さんに絶対にお願いしようと考えていたルポは、「被災地の夜の街は、どのように復旧しつつあるのか」というテーマの記事でした。

 渋井さんとは震災以来、何十日と一緒に東北各地で夜をすごしました。と言っても、取材が終わって夕ご飯を食べたら、ほとんど単独行動です。
 僕は日中の運転もあるし、もともと生活習慣として夜10時頃には寝てしまいます。一方で渋井さんは、夜な夜な繁華街に足を運んで「夜の取材活動」に精を出しています。
 「夜の取材活動」は決して侮れません。渋井さんの夜の取材のおかげで、様々な取材機会に巡り会いました。正面突破で取材しただけでは得られない様な情報を仕入れてくれることも、僕たちにとっては重要な情報源となっています。
 こうした「夜の取材活動」の成果として「被災地の夜の街は、どのように復旧しつつあるのか」をテーマに記事を書いてもらおうと思っていました。
 よく「タクシーの運転手さんに景気具合を聞くと実体経済を掴みやすい」という趣旨のことが言われますが、夜の街の復旧状況は、地域経済の実態を反映していますし、夜の街だからこそ見える実態というものもあるのです。

 しかし、この企画は出版社の編集部の判断でボツになってしまいました。同じように、ボツになった企画が数本ありました。
 それは、内容の問題というよりも、そもそも出版社としては、ルポに高い関心をもってもらえなかったという事情がありました。
 これは、扶桑社だけのスタンスではないと思います。というのは、別の出版社に企画書を見せて相談した際も「もっとルポのページを減らすべきだ」とアドバイスを受けていたのです。


■「原発」に絡めないと売れない

 いま、震災から1周年となる来春に向けて出版企画をいくつかの出版社に相談していますが、どこの出版社も、被災地全体のルポにはなかなか関心をもってもらえません。「原発」と絡めて欲しいという要望を直接言われることもあります。

 確かに、原発問題は東北地方以外にも身近に感じられる問題なので、何とか原発問題を絡めたいという出版社の反応は理解できます。しかし、僕としては、原発問題だけでなく、この震災全体について、出来るだけ様々な被災地の実態、しかも刻一刻と変化する実態を、より多くの人たちに伝えたいと思うのです。それは、この震災を後世まで残す記録でもあります。

 あらゆるメディアから、徐々に震災関連の番組や記事が減ってきています。新聞はまだしも、各テレビ局や各週刊誌では、まったく取り上げられない日も少なくありません。
 原発事故以外にも、震災は未だ現在進行形で各地で存在しています。

 僕も出来るだけ多くの発表機会を得られるように、そして読者の皆さんに関心を持ってもらえるよう上質な記事を提供できるように努力したいと思いますが、皆さんにもぜひお願いしたいのは、いまも震災が現在進行形であるということを、どうか忘れないでください。
 そして、素晴らしい記事や番組にであった時は、ぜひなんらかの機会に、そうした記事や番組を褒めてやってください。Twitterでつぶやいたり、ブログで紹介してくれる事でもいいと思います。新聞でいえば、投書欄に投稿したり、書籍や雑誌でいえば、付録のハガキで感想を書いたり、いろんな方法があると思ると思います。
 そうした反応は、編集や制作サイドは敏感に受け取りますので、ぜひよろしくお願いします。それが、僕たちの発表機会に繋がっていきますし、何よりも被災地の実態を伝える機会が増えることに繋がっていくことになるのです。


 さて、だいぶ長くなりましたが、最後にもう一言。
 前述した「夜の取材活動」の具体的な内容は、渋井さんに任せたいと思います。次回の渋井さん担当号で、きっと触れてくれることでしょう。




【おまけコーナー】
今月のダイエット報告



 去る10月31日、勢いでダイエットすることを決意しました。
 とりあえず、目指せマイナス20キロ。10月30日に我が家の体重計で計測したら105.5キロでしたので、85キロ以下になる事が、ひとまず目標です。まぁ85キロでも立派なデブには変わりませんけどね(笑)。
 4カ月くらいで減らす予定です。

 ちなみに、こんなに太る前、二十代前半までは70〜75キロくらいでした。今からちょうど10年前、90キロまで増えた体重を一度65キロまで減らしたんですが、その後再び徐々に増えていき、今のような醜い体型がデフォルトとなってしまった次第です。
 さすがに75キロまで落とすのはちょっとキツそうなので、85キロまで落としたら、そこからは徐々に落としながら、最終的に70キロ代をキープできればなぁと思っていますが、まぁそれはかなり先の話……。

 ということで、僕の担当号の時にダイエットの進み具合を報告していきたいと思います。写真を添えてどうぞ。

 ■10月31日 105キロ
http://www.flickr.com/photos/66516387@N02/6397204615/in/photostream/lightbox/

 ■11月7日 103.5キロ
http://www.flickr.com/photos/66516387@N02/6397204775/in/photostream/lightbox/

 ■11月14日 101.5キロ
http://www.flickr.com/photos/66516387@N02/6397204969/in/photostream/lightbox/

 ■11月22日 101キロ
http://www.flickr.com/photos/66516387@N02/6397205151/in/photostream/lightbox/


 11月18日頃から風邪をひきまして、先週末はずっと寝ていました。しかも、体力つけるためにあえてガッツリご飯を食べたので、今週減らなかったのは想定範囲内です。
 決して言い訳ではありません。決して……。




■好評発売中
「3.11 絆のメッセージ」

亀松太郎、渋井哲也、西村仁美、村上和巳、渡部真、ほか共著
発行元:東京書店
定価:1000円
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4885743117

 震災直後からの1か月半、東北の被災地を中心に、どんなことが起きていたのか?
 取材の中で知ることができた一人ひとりに起きたエピソードを、5人の仲間達でルポとしてまとめました。また、日本や世界から被災した皆さんに向けたメッセージも編集部で集め、あわせて紹介。
 この本は5月に緊急出版され、それからすでに数か月経ちましたが、今一度、あの時に皆が感じたことを思い出し、その気持ちを忘れないためにも、ぜひご一読ください。



■増刷出来!
「自由報道協会が追った3.11」

自由報道協会・編
上杉隆、神保哲生、津田大介、日隅一雄、畠山理仁、渋井哲也、江川紹子、渡部真、ほか
発行元:扶桑社
定価:1400円
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4594064957/

 自由報道協会の有志の面々と、東日本大震災について共著を上梓しました。
 それぞれのジャーナリストたちが、この半年間、どのように震災と関わってきたか? この半年間をどう考えているのか? 震災とメディアのあり方、震災以降のメディアの変化、そしてこの半年間で被災地で起こった出来事の数々……
 渋井と渡部は、それぞれ2本のルポを書いています。また、全体の構成や編集も担当。



渡部真 わたべ・まこと
1967年、東京都生まれ。広告制作会社を経て、フリーランス編集者・ライターとなる。下町文化、映画、教育問題など、幅広い分野で取材を続け、編集中心に、執筆、撮影、デザインとプリプレス全般において様々な活動を展開。東日本大震災以降、東北各地で取材活動を続けている。
[Twitter] @craft_box
[ブログ] CRAFT BOX ブログ「節穴の目」



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category: 渡部記事

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三宅勝久【東京アパルトヘイト観察記】vol.2「裁判所のアパルトヘイト」 



週刊 石のスープ
定期号[2011年11月17日号/通巻No.12]

今号の執筆担当:三宅勝久




■南アのアパルトヘイトと日本の裁判所

 このメルマガをはじめるにあたって筆者がつけたテーマは「東京アパルトヘイト観察記」である。これ以外のテーマでもつれづれなるままに書いていくつもりではあるが、「アパルトヘイト」はしばらく断続的に追いかけていくことになると思う。アパルトヘイトと筆者が呼ぶ、この「本題」に関する話をご紹介したい。

 部落差別や外国籍人差別を挙げるまでもなく、この国は差別と偏見に満ちている――かねてそう感じてきた。それでも南アフリカの「アパルトヘイト」よりはマシな民主的で平等な国なのだろうと幻想をいだいてきたのも事実である。おおっぴらに差別をすることは許されない国だと思っていた。

 筆者は1993年から半年ほど南アに滞在したことがある。アパルトヘイト政策が撤廃された直後だったが、人種差別政策の痕跡は濃厚に残っていた。トイレは入り口が二つに分かれており、駅の券売所も黒人と白人で買う場所が異なっていた。白人は大理石を敷き詰めたロビーで買い、黒人は裏口のような狭い場所で買う。乗り合いタクシーは「ブラックタクシー(黒人タクシー)」と呼ばれ、白人は絶対に乗り込んでこなかった。
「日本? よい国だな。差別ないんだろう。仕事もあるんだろう? 俺も行きたい」
 黒人と話すとたいていそう言った。誇りであった。

 この旅から約20年がたったいま、じつは日本という国はかつての南アとさほど変わらない差別国家なのではないかと考えを改めるようになった。場合によっては差別の“本家”である南アのアパルトヘイトよりタチが悪いとすら思うのである。
 こんなことを言えば、おそらく差別された側にいる人たちは「何をいまさら寝言を言っているのか」という印象を持つことだろう。差別は自分が差別されてみてはじめて理解できる。ただ、差別されながらそれを差別と感じていない場合もある。

 この国はアパルトヘイトの国だ――と筆者が強く感じるようになったきっかけは、裁判所である。東京高裁・地裁という大きな裁判所が東京・千代田区の霞ヶ関にある。戦前は隣の法務省と同じ組織で、「司法省」だった。戦後、新憲法が公布されて民主化が進み、裁判所は独立し、東京地裁・高裁がいまの場所に出来た。
 法治国家である日本の民主主義の要は法律である。その法の番人が裁判所なのだが、以下に触れるとおり裁判所自身が国民を差別していると思わないわけにはいかなくなってしまったのだ。日本の法律のどこにも「差別をやるべし」とは書いていない。アパルトヘイトは法律によって差別を規定していたが、日本にそういう法はない。法律にない差別を法の番人である裁判所がやっている。本家のアパルトヘイトよりひどいというのはそういう意味である。


■なぜ左側の人は検査しないのか?

 さて、東京高裁・地裁のアパルトヘイトとはどんなものなのか。以下説明しよう。
 この場所を訪れた人ならお分かりだと思うが、正面玄関から入る場合、次のふたつの看板がまず目に入る。

 (向かって右側)……「一般」
 (向かって左側)……「職員・弁護士・検察庁」

 入り口が二つにわかれていて、右側に進む人と左側に進む人を分けているのだ。筆者はいつも右側から入る。いまだかつて左側から入ったことはない。職員がそれを認めないからである。そしてなぜ左から入ってはならないのか、まったく明記された理由はない。問題はここにある。


※この後の記事(小見出しのみ紹介)
■「私だって税金払っていますよ」


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■三宅勝久 記事掲載!
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三宅勝久 みやけ・かつひさ
1965年岡山県生まれ。フリーカメラマンとして中南米・アフリカの紛争地などを取材、『山陽新聞』記者を経て2002年からジャーナリスト。「債権回収屋G 野放しの闇金融」で第12回『週刊金曜日』ルポルタージュ大賞優秀賞受賞。2003年、同誌に連載した武富士批判記事をめぐって同社から1億1000万円の賠償を求める訴訟を起こされるが最高裁で武富士の完全敗訴が確定。不当訴訟による損害賠償を、同社と創業者の武井保雄氏から勝ち取る。
主著に『サラ金・ヤミ金大爆発 亡国の高利貸』『悩める自衛官 自殺者急増の内幕』『自衛隊員が死んでいく “自殺事故”多発地帯からの報告』(いずれも花伝社)、『武富士追及 言論弾圧裁判1000日の闘い』(リム出版新社)『自衛隊という密室 いじめと暴力、腐敗の現場から』(高文研)など。
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西村仁美【とりあえず行ってみる〜風の向くまま気の赴くままに〜】vol.2「今夜はどこで寝ようかな」 



週刊 石のスープ
定期号[2011年11月10日号/通巻No.11]

今号の執筆担当:西村仁美




 次の執筆担当のメルマガ発行が出張の帰国日に重なる。それで今回は出張にまつわることを書こうと思う。テーマは「宿」。


■「いつもどこに泊まっているの?」

 特に海外出張の場合、寝泊りする場所を聞いてくる雑誌社の編集者は極めて少ない。そこに触れるのは「鬼門」なのだろう。
 言ってしまうと、自分の出版社で経費を出していない心苦しさを感じなければならないからではないか、と私は思っている。

 というのも例えばどこかの雑誌社で企画を通すとしよう。それが二、三社あったとしても、どこからも経費や交通費が出ないことがままある(これは声を大にして言いたいところ!)
 あるいはまた海外で取材したいものがある。その企画を「雑誌社」で通すための「下調べ」で現地に取材に行き自腹を切らねばならないこともよくある。
 企画が通った時点でその分の取材経費も雑誌社に請求しても、そこまで認められるのは、これも私の知っている範囲では極めて稀だ。もちろん国内出張でも似たような状況ではあるが、まだ国内の場合、交通費や経費が出る場合がある。

 前者であれば、これはもうたくさんの雑誌社などで書いて書いて書きまくって宿代を含む経費を回収するしかない。
 後者であれば、一社で企画が通ったとして、そこで経費が出ればいいが出なければ原稿料を高く買ってもらう…と言っても、それは雑誌媒体それぞれの原稿料の基準があり交渉してもなかなか難しい。
 また私は無名で「書けば売れる」わけでもない。だから後者もあまり期待できない。つまり現状では、私の場合、いずれにせよ「経費を抑えるにこしたことはない」ことになる。
 ちなみに本の出版についてだが、基本的には交通費を含む経費はいっさい出ないというのが当たり前となっている。さらに言えば、出版が決まった時点で契約書を作り、契約を交わすというのもなかなかない。
 だからここでは雑誌で書く場合の話をしている。

 それで冒頭の問いかけにもあるように、特に海外出張でいつも悩むのが「寝るところ」。もちろん交通費もかかる。だからなるべく抑えられるよう例えば往復航空券などは格安ものを探すのは言うまでもない。しかし航空券などを抑えるには限界がある。飛行機のヒッチハイク(車でもよほどのことがない限り嫌だけど)はできないし。宿についてはどこに宿泊するかで滞在日数、つまり取材できる日数も変わってくるため、これは仕事をする上ではかなり重要な要素となってくる。


■韓国では友のネットワークで泊まり歩く

 このところ私は韓国に行く機会が多い。
 韓国ではたいがい付き合いの長い友人、許(ホ)さんの家やその許さんのネットワークでいろんなところを泊まり歩きながら取材をしている。許さんの友達の子どもがフリーランスでドキュメンタリー関係の仕事をしていたことがある。そのためフリーランスが「どれだけ食えないか」がわかるらしく、なおさらサポートしてくれているようなのだ。
 実際この原稿の書き出しも、許さんのまた友人の家のベッドの上だ。
 思えば、初めて一人で韓国取材に行った時には許さんが一軒家を貸してくれたことがある。
 そこは従妹から大家を頼まれている物件の一室だった……


※この後の記事(小見出しのみ紹介)
■「可愛い」自分に「旅」をさせよう
■あちこち泊まり歩くのもそう悪くはない



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西村仁美 にしむら・ひとみ
1968年、東京生まれ。フリーターをしながらアジアを放浪。のち、ルポライター兼フォトグラファーに転身。主に野宿生活者<や少年>に関わる社会問題、を中心に取材。奄美や沖縄、韓国のシャーマンの自然観や世界観、チベットの精神文化などにも関心があり、取材ジャンルの幅を近年さらに広げつつある。
著書に『悔 野宿生活者の死と少年たちの十字架』(現代書館刊)『「ユタ」の黄金言葉』(東邦出版刊)『格安! B級 快適生活術』(共著/ちくま文庫)など。
[Twitter] @ruri_kakesu
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渋井哲也【“一歩前”でも届かない】vol.2「東日本大震災取材で「負けたなあ」と思ったこと」 



週刊 石のスープ
定期号[2011年11月3日号/通巻No.10]

今号の執筆担当:渋井哲也




 東日本大震災からもうすぐ8か月が経とうとしています。メディア的な意味での関心は薄れてきているようです。特に中央メディア(全国紙、大手週刊誌、テレビニュースなど)で、震災の記事・ニュースを目にすることはずいぶんと減ってきました。

■震災のニュースが薄らいでいくなかで……

 ニュースが減るのは、人の関心が薄らいでいることも一つの理由でしょう。薄らいでいるということは視聴率も取れず、週刊誌も売れないこととイコールです。河野太郎衆議院議員も11月1日のTwitterでこうつぶやいています。

 あるテレビ局の取材の後、頑張って原発をやってきた報道マンから原発を取り上げた回の視聴率が落ちてきているとのボヤキが。ほとぼりをさますな!!
http://twitter.com/konotarogomame/status/131196534942474240

 また、日常のニュースも大切ですので、震災ばかりやっていられない、というのも正直なところなのでしょう。とはいっても、地方メディア(地方紙、地方テレビのローカルニュース、ローカルラジオなど)では、まだ震災の記事・ニュースは消えることはありません。こうした関心の格差、ニュース量の格差が拡大していく時期なのかもしれません。

 震災の話題の一つに、いつ被災地に取材に行ったのか?というのは、同業者的な関心事でしょう。もちろん、写真週刊誌の『FRIDAY』や『FLASH』などで活躍するカメラマンたちは、すぐに現地に向かっています。地震が起きてすぐ、ただ事ではないと感じたカメラマンたちは、どこが被災現場かを最初から知ることもなく、闇雲に車を走らせていました。
 私も所属する「自由報道協会」関連で言えば、ビデオニュース・ドット・コムのビデオジャーナリスト神保哲生さんが福島入りをしたという話が耳に入りました。すでに前回のコラムでも書いていますが、私が東北の被災地入りしたのは10日後でした。


■「素人が行くな」と言われながらも

 最近、いろんなジャーナリスト、ライター、編集者らと話をしていて、「この人は、こんなに早かったのか?」と思うことがよくあります。その中の1人に……


※この後の記事(小見出しのみ紹介)
■ドキュメタリー映画の撮影として……
■男性2人でラブホテルに泊まれないの?
■「何のためにこの仕事をしているのか?」
■本当に「負けたなあ」と思ったのは……?
■「サバイバーズ・ギルド」を意識した初期取材



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■渋井哲也 web連載
「東日本大震災ルポ・被災地を歩く」

ビジネスメディア「誠」
http://bizmakoto.jp/ 



渋井哲也 しぶい・てつや
1969年、栃木県生まれ。長野日報社記者を経てフリーライター。自殺やメンタルヘルスやネット・コミュニケーション等に関心がある。阪神淡路大震災以来の震災取材。著書に「自殺を防ぐためのいくつかの手がかり」(河出書房新社)など。
[Twitter] @shibutetu
[ブログ] てっちゃんの生きづらさオンライン



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三宅勝久【東京アパルトヘイト観察記】vol.1「月額か日額か 〜杉並区から非常勤行政委員の報酬問題を考える」 



週刊 石のスープ
増刊号[2011年11月1日号/通巻No.9]

今号の執筆担当:三宅勝久




■「月額」制は違法

 10月30日の東京新聞に「行政委員報酬 月額から日額制、加速」という記事が掲載された。それを読んで複雑な思いにとらわれた。特に司法の状況に疑問が深まった。日額で当然のはずが、月額で合法という最高裁の司法判断が出るかもしれないというのだ。

 この手の話はややこしくて一般の人にはわかりくい。それゆえに見落とされがちである。筆者は東京都杉並区に住んでいて、区の税金の使い方についてここ数年首を突っ込んでいる。行政委員の報酬に関して住民訴訟を3件起こした。その経験からみれば、なぜい
まだに月額だの日額だのでもめているのか不思議でならない。法律によれば原則は日額支給である。常勤と変わらない働き方をしているなど月額で払ったほうが明らかに合理的な場合を除けば、日額支給でなんら不都合はない。それでも月額にこだわるのは、そのほうがオイシイからだ。非常勤行政委員の報酬を月額制で払うというのは税金泥棒の手口といってよい。
 税金泥棒をやっていいか、悪いかといえば、悪いにきまっている。そんな当たり前のことで延々ともめているのがこの国の現実である。

 記事を知ったのは、筆者の裁判を支援してくれている地元の知人からの連絡がきっかけだった。ちなみに非常勤行政委員というのは、選挙管理委員、農業委員、監査委員という地方自治体の特別職のことである。
 記事はこうはじまっている。

〈教育委員会や公安委員会など自治体の行政委員会委員(非常勤)の報酬について、月額制を違法と判断した二〇〇九年の大津地裁判決後に、神奈川、茨城、群馬の首都圏の三県を含む二十九道府県が日額制を導入したことが分かった。報酬制度を検討中の石川県が調査した。一方で同判決後、月額制を容認する判決が東京地裁など六地裁で続いており、司法判断の行方を見極めながら対応を図ろうとする自治体もある。(横井武昭、室木泰彦)

 選挙管理委員長を除く行政委員の月額報酬について、大津地裁判決は勤務日が少ないなど実態に合わないとして初めて違法と判断。月額報酬を疑問視する声が高まった。
 調査によると、判決後に日額制を導入したのは二十九道府県あり、このうち静岡など四県がすべての行政委員会委員の報酬を日額制に変えた。神奈川、茨城、群馬など十七道府県は、一部の行政委員会の報酬を日額制にした。残る愛知など八県は月額報酬を低く抑え、勤務日数に応じ日額報酬を加算する月額・日額併用制とした。
 一部を日額制とした十七道府県のうち、勤務日数を基準に日額制に改めるかどうかを判断したのは神奈川など五県。神奈川の場合、拘束時間が長いなどの理由で、公安委員と、監査委員の一部は月額制を維持した。他の十二道府県は、勤務日数に業務の特性を加味して判断した。〉

 月額制は違法だとした大津地裁の判決を受けて、すでに29の道府県で日額制に変更したというものだ。しごく当然の動きだろう。ここまで読んで筆者はそう思った。税金泥棒はやめさせなければならない。

 月額で非常勤行政委員の報酬を払うことがなぜ税金泥棒なのか。
 非常勤行政委員の報酬支給を定めた根拠法は、地方自治法203条の2第2項と呼ばれる法律で、1956年に成立した。当時は203条第2項と呼ばれていたものだ。


※この後の記事(小見出しのみ紹介)

■杉並の月額制で住民訴訟


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■三宅勝久 記事掲載!
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三宅勝久 みやけ・かつひさ
1965年岡山県生まれ。フリーカメラマンとして中南米・アフリカの紛争地などを取材、『山陽新聞』記者を経て2002年からジャーナリスト。「債権回収屋G 野放しの闇金融」で第12回『週刊金曜日』ルポルタージュ大賞優秀賞受賞。2003年、同誌に連載した武富士批判記事をめぐって同社から1億1000万円の賠償を求める訴訟を起こされるが最高裁で武富士の完全敗訴が確定。不当訴訟による損害賠償を、同社と創業者の武井保雄氏から勝ち取る。
主著に『サラ金・ヤミ金大爆発 亡国の高利貸』『悩める自衛官 自殺者急増の内幕』『自衛隊員が死んでいく “自殺事故”多発地帯からの報告』(いずれも花伝社)、『武富士追及 言論弾圧裁判1000日の闘い』(リム出版新社)『自衛隊という密室 いじめと暴力、腐敗の現場から』(高文研)など。
[Twitter] @saibankatuhisa
[ブログ] ジャーナリスト三宅勝久公式毒舌ブログ



■発行元:「週刊 石のスープ」編集部

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■編集:渡部真

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