09«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»11

3.11取材報告:石のスープ

フリーランスのライターやジャーナリストがお届けする有料メールマガジン「石のスープ」。東日本大震災の取材報告を中心に、バラバラのフリーランサー達が集まって一つの媒体と作ると、どんな味に仕上がるでしょうか……

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三宅勝久【東京アパルトヘイト観察記】vol.5「続続・裁判所のアパルトヘイト」  



週刊 石のスープ
定期号[2012年4月12日号/通巻No.35]

今号の執筆担当:三宅勝久





■裁判結果の格差

 法の番人であり、法の下の平等を守るのが仕事であるはずの裁判所が、法の破壊者であり差別の主人公になっている……
東京地裁・高裁の入り口検査のあり方を観察してきた結果、筆者はそうした確信をますます深めている。法の番人が差別するということは、日本が法治国家でないという恐ろしい事態を意味する。なぜ恐ろしいと感じるのか。

 たとえば腹が減ってソーセージを盗むという犯罪を二人の人間が犯したとしよう。ひとりは失業したホームレス、もうひとりは酔っ払って終電を逃した大企業の社員。ホームレスは被害者に弁償するカネもなければ腕利きの弁護士を雇うカネもない。懲役1年執行猶予2年。大企業の社員のほうはすぐに弁償して不起訴。こういうことは日常的にある。

 2年ほど前だったが京都地裁でたまたま入った法廷で、ホームレスの男性がハム工場の冷蔵庫に入ってサラミを盗んだという事件の公判を傍聴した。もともとそこの冷蔵庫で派遣社員として働いていたのが首切りにあって失業し、ホームレスとなった。車で寝泊りしていたがやがて持ち金が底をついた。公園の水を飲んで飢えをしのぐこと3日、空腹に耐え切れなくなった挙句に思いついたのが元の職場だったハム工場の冷蔵庫である。勝手知った冷蔵庫からサラミハムの箱ひとつを盗み出すことに成功した。といってもそんなに苦労した形跡はないので、簡単に入れたのであろう。男性はサラミを食いつなぎながら3日をすごした。そして食料が尽きた後に再び冷蔵庫へ向かったところを警戒していたハム工場の社員によって通報され警察に突き出されたのであった。

 『ああ無常』(レミゼラブル)の主人公・ジャンバルジャンを彷彿させるような切ない事件である。しかし、あきれたのは公判の進め方だった。

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「日本を滅ぼす電力腐敗」

著 者:三宅勝久
発行元:新人物往来社
定 価:750円
→ アマゾンにジャンプ ←
http://www.amazon.co.jp/dp/4404040938/

 2011年3月、東日本大震災の影響で津波が発生すると、これにより東京電力福島第一原発は破壊された。その後、復旧のメドはたっておらず、放射線の放出は今も続いている。日本には50基以上の原発が存在する。地震大国であるこの日本に、どうしてこんなに多くの原発が建設されることになったのか。何か“カラクリ”があるに違いない―そう思った著者は調査を始めた。調べていくにつれ、政・官・司法の驚くべき癒着・天下りの実態が浮き彫りになっていく。時代遅れの危険な原発建設を阻止できない日本。「電力」という巨大な腐敗権力が、この国を破滅へと導くのか。



■三宅勝久 記事掲載!
ニュースサイト『MyNewsJapan』

http://www.mynewsjapan.com/writers/1891

インターネットニュースサイトの『MyNewsJapan』では、三宅勝久が社会事件を追及し、定期的に記事を投稿しています。ぜひご購読ください。



■3月上旬 緊急出版決定!
風化する光と影
“メデイァから消えつつある震災”の中間報告
(MYWAY MOOK)
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渋井哲也、渡部真と、ジャーナリストの村上和巳さんの3人が、これまで東日本大震災で未だに記事に出来なかった様々なルポを約35篇書き下ろしました!
まだ終わっていない震災のなかでの暮らし、それでも明日への歩みが進んでいる。あの時、誰もが見つめた現実を、もう一度、しっかりと受け止めるために、災害の検証、原発問題、生活のなかで起きている問題、学校で暮らす子ども達、未来に向けた復興について、などのテーマに分けて構成されています。
「石のスープ」の三宅勝久は、裁判所から東電に天下りしている実態をレポート。そのほかライター仲間たちも寄稿してくれています。



三宅勝久 みやけ・かつひさ
1965年岡山県生まれ。フリーカメラマンとして中南米・アフリカの紛争地などを取材、『山陽新聞』記者を経て2002年からジャーナリスト。「債権回収屋G 野放しの闇金融」で第12回『週刊金曜日』ルポルタージュ大賞優秀賞受賞。2003年、同誌に連載した武富士批判記事をめぐって同社から1億1000万円の賠償を求める訴訟を起こされるが最高裁で武富士の完全敗訴が確定。不当訴訟による損害賠償を、同社と創業者の武井保雄氏から勝ち取る。
最新刊『日本を滅ぼす電力腐敗』(新人物文庫)好評発売中! 著書に『サラ金・ヤミ金大爆発 亡国の高利貸』『悩める自衛官 自殺者急増の内幕』『自衛隊員が死んでいく“自殺事故”多発地帯からの報告』(いずれも花伝社)、『武富士追及 言論弾圧裁判1000日の闘い』(リム出版新社)、『自衛隊という密室 いじめと暴力、腐敗の現場から』(高文研)など。
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三宅勝久【東京アパルトヘイト観察記】vol.4「国会議員会館のアパルトヘイト」 



週刊 石のスープ
定期号[2012年2月15日号/通巻No.27]

今号の執筆担当:三宅勝久




 「週刊 石のスープ」編集部の渡部です。
 たいへん遅くなり今さらながらですが、先週の定期号分をお送りします。遅くなりまして申し訳ありませんでした。
 今号は、先月お休みをした三宅勝久さんが執筆担当です。

*  *  *  *  *  *

 裁判所や検察庁の職員、記者クラブなる任意団体を構成する会社の社員といったうわべの職業だけで、「テロ容疑者」とそれ以外にわけて、容疑者のほうだけを税金をつかって徹底的に身体検査をするという南アフリカのアパルトヘイトに比類するような東京地裁・高裁の差別的な入口検査についてご紹介してきた。すでにご存知の方もいらっしゃるはずだが、これによく似た光景を最近、国会議員会館でも見るようになったので報告したい。

 東京都千代田区永田町にある国会議員会館3棟(衆議院第一・第二・参議院)は建て直し工事が終わり、旧館も取り壊された。赤坂方面が見渡せるようになりすっかり風景が変わった感がある。

 つい昨日(2月10日)にもあきれた体験をしたのだが、それは後段に回すとして、2年ほど前の話から紹介したい。

 メモがみつからないので正確ではないが、国会議員会館での「アパルトヘイト」に、筆者が最初に気づいたのは新館への引越しが終わったばかりのときだった。2年ほど前ではなかったかと思う。出来たばかりの新参議院議員会館に入ろうとしてとまどった。中央に警備員が立っている。普段着の筆者を見ると「こちらへどうぞ」と右のほうへ進むよう指示を出した。右と左に振り分けているのだ。変に思いながら右へ進むと、行く手には金属探知機とエックス線の検査機械が待っていた。民間の警備員が何人も配置についている。荷物を出せ、携帯、金属類を出せという。筆者の先にいた入館者たちは文句も言わずに命令に従って検査を受けている。

 一方「左」のほうを見ると背広の男たちが何の検査も受けずに素通りしている。それをみると、とても黙って検査を受ける気にはなれなかった。

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 2011年3月、東日本大震災の影響で津波が発生すると、これにより東京電力福島第一原発は破壊された。その後、復旧のメドはたっておらず、放射線の放出は今も続いている。日本には50基以上の原発が存在する。地震大国であるこの日本に、どうしてこんなに多くの原発が建設されることになったのか。何か“カラクリ”があるに違いない―そう思った著者は調査を始めた。調べていくにつれ、政・官・司法の驚くべき癒着・天下りの実態が浮き彫りになっていく。時代遅れの危険な原発建設を阻止できない日本。「電力」という巨大な腐敗権力が、この国を破滅へと導くのか。



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風化する光と影
“メデイァから消えつつある震災”の中間報告
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渋井哲也、渡部真と、ジャーナリストの村上和巳さんの3人が、これまで東日本大震災で未だに記事に出来なかった様々なルポを約40篇書き下ろしました! 「まだ終わっていない震災のなかでの暮らし、それでも明日への歩みが進んでいる。あの時、誰もが見つめた現実を、もう一度、しっかりと受け止めるために」。これは、表紙を作る際に渡部が書いたキャッチコピーです。3月上旬に出版予定で、現在、3人ともに制作の山場を迎えています。
メルマガ仲間の三宅勝久、「ときどき登場」の寺家将太さん、ジャーナリストの長岡義幸さん、記者会見ゲリラの畠山理仁さんら、ジャーナリストの粥川準二さんも、特別寄稿や書き下ろしたルポを掲載予定です。近いうちに正式発表しますので、ぜひ詳報をご期待ください。



三宅勝久 みやけ・かつひさ
1965年岡山県生まれ。フリーカメラマンとして中南米・アフリカの紛争地などを取材、『山陽新聞』記者を経て2002年からジャーナリスト。「債権回収屋G 野放しの闇金融」で第12回『週刊金曜日』ルポルタージュ大賞優秀賞受賞。2003年、同誌に連載した武富士批判記事をめぐって同社から1億1000万円の賠償を求める訴訟を起こされるが最高裁で武富士の完全敗訴が確定。不当訴訟による損害賠償を、同社と創業者の武井保雄氏から勝ち取る。
最新刊『日本を滅ぼす電力腐敗』(新人物文庫)好評発売中! 著書に『サラ金・ヤミ金大爆発 亡国の高利貸』『悩める自衛官 自殺者急増の内幕』『自衛隊員が死んでいく“自殺事故”多発地帯からの報告』(いずれも花伝社)、『武富士追及 言論弾圧裁判1000日の闘い』(リム出版新社)、『自衛隊という密室 いじめと暴力、腐敗の現場から』(高文研)など。
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三宅勝久【東京アパルトヘイト観察記】vol.3「続・南アのアパルトヘイトと日本の裁判所」 



週刊 石のスープ
定期号[2011年12月22日号/通巻No.19]

今号の執筆担当:三宅勝久




■倒錯した特権意識の現われ

 実質がどうなっているかは別にして、日本は少なくとも建前上は「法治国家」ということになっている。
 法治国家において人の行動を規制したり支配するのは法である。人間ではない。人が人を支配するようになれば、その社会はもはや法治社会ではなく、「専制社会」「専制国家」というのがふさわしい。古典的名著『犯罪と刑罰』(ベッカリーア)にもそう説かれている。法がゆがめられたり壊されると、法治国家も崩れてしまう。そうならないために法を守る重要な機関が裁判所である。「法の番人」というその名のとおり、裁判官は法を守るのが仕事であって、間違っても法そのもの──つまり支配者ではない。
 もし裁判官が「番人」の職域を超えて「法」になったとすれば、その裁判官は法の上に立ち、人を支配することになる。つまり人が人を支配する専制社会の到来を意味する。

 筆者がこうやって自分の考えを文字に著し、みなさんにお届けすることが出来るのは日本の法によって守られた権利があるからだ。もし、言論表現の自由を保障した日本国憲法がなければ、フリージャーナリストなどという職業自体が存在していないかもしれない。憲法“改正”を声高に叫ぶ人が多いが、そうした主張の発信源になっているのは、憲法の縛りを邪魔に感じている人たちだろう。憲法を攻撃する理由などほかに考えられない。憲法攻撃の強まりとは、この国を法の支配から人間の支配へ変貌させる力学の高まりである。筆者はそう考える。


※この後の記事(小見出しのみ紹介)
■“危険なものは持ち込まない”人たち


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三宅勝久【東京アパルトヘイト観察記】vol.2「裁判所のアパルトヘイト」 



週刊 石のスープ
定期号[2011年11月17日号/通巻No.12]

今号の執筆担当:三宅勝久




■南アのアパルトヘイトと日本の裁判所

 このメルマガをはじめるにあたって筆者がつけたテーマは「東京アパルトヘイト観察記」である。これ以外のテーマでもつれづれなるままに書いていくつもりではあるが、「アパルトヘイト」はしばらく断続的に追いかけていくことになると思う。アパルトヘイトと筆者が呼ぶ、この「本題」に関する話をご紹介したい。

 部落差別や外国籍人差別を挙げるまでもなく、この国は差別と偏見に満ちている――かねてそう感じてきた。それでも南アフリカの「アパルトヘイト」よりはマシな民主的で平等な国なのだろうと幻想をいだいてきたのも事実である。おおっぴらに差別をすることは許されない国だと思っていた。

 筆者は1993年から半年ほど南アに滞在したことがある。アパルトヘイト政策が撤廃された直後だったが、人種差別政策の痕跡は濃厚に残っていた。トイレは入り口が二つに分かれており、駅の券売所も黒人と白人で買う場所が異なっていた。白人は大理石を敷き詰めたロビーで買い、黒人は裏口のような狭い場所で買う。乗り合いタクシーは「ブラックタクシー(黒人タクシー)」と呼ばれ、白人は絶対に乗り込んでこなかった。
「日本? よい国だな。差別ないんだろう。仕事もあるんだろう? 俺も行きたい」
 黒人と話すとたいていそう言った。誇りであった。

 この旅から約20年がたったいま、じつは日本という国はかつての南アとさほど変わらない差別国家なのではないかと考えを改めるようになった。場合によっては差別の“本家”である南アのアパルトヘイトよりタチが悪いとすら思うのである。
 こんなことを言えば、おそらく差別された側にいる人たちは「何をいまさら寝言を言っているのか」という印象を持つことだろう。差別は自分が差別されてみてはじめて理解できる。ただ、差別されながらそれを差別と感じていない場合もある。

 この国はアパルトヘイトの国だ――と筆者が強く感じるようになったきっかけは、裁判所である。東京高裁・地裁という大きな裁判所が東京・千代田区の霞ヶ関にある。戦前は隣の法務省と同じ組織で、「司法省」だった。戦後、新憲法が公布されて民主化が進み、裁判所は独立し、東京地裁・高裁がいまの場所に出来た。
 法治国家である日本の民主主義の要は法律である。その法の番人が裁判所なのだが、以下に触れるとおり裁判所自身が国民を差別していると思わないわけにはいかなくなってしまったのだ。日本の法律のどこにも「差別をやるべし」とは書いていない。アパルトヘイトは法律によって差別を規定していたが、日本にそういう法はない。法律にない差別を法の番人である裁判所がやっている。本家のアパルトヘイトよりひどいというのはそういう意味である。


■なぜ左側の人は検査しないのか?

 さて、東京高裁・地裁のアパルトヘイトとはどんなものなのか。以下説明しよう。
 この場所を訪れた人ならお分かりだと思うが、正面玄関から入る場合、次のふたつの看板がまず目に入る。

 (向かって右側)……「一般」
 (向かって左側)……「職員・弁護士・検察庁」

 入り口が二つにわかれていて、右側に進む人と左側に進む人を分けているのだ。筆者はいつも右側から入る。いまだかつて左側から入ったことはない。職員がそれを認めないからである。そしてなぜ左から入ってはならないのか、まったく明記された理由はない。問題はここにある。


※この後の記事(小見出しのみ紹介)
■「私だって税金払っていますよ」


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三宅勝久【東京アパルトヘイト観察記】vol.1「月額か日額か 〜杉並区から非常勤行政委員の報酬問題を考える」 



週刊 石のスープ
増刊号[2011年11月1日号/通巻No.9]

今号の執筆担当:三宅勝久




■「月額」制は違法

 10月30日の東京新聞に「行政委員報酬 月額から日額制、加速」という記事が掲載された。それを読んで複雑な思いにとらわれた。特に司法の状況に疑問が深まった。日額で当然のはずが、月額で合法という最高裁の司法判断が出るかもしれないというのだ。

 この手の話はややこしくて一般の人にはわかりくい。それゆえに見落とされがちである。筆者は東京都杉並区に住んでいて、区の税金の使い方についてここ数年首を突っ込んでいる。行政委員の報酬に関して住民訴訟を3件起こした。その経験からみれば、なぜい
まだに月額だの日額だのでもめているのか不思議でならない。法律によれば原則は日額支給である。常勤と変わらない働き方をしているなど月額で払ったほうが明らかに合理的な場合を除けば、日額支給でなんら不都合はない。それでも月額にこだわるのは、そのほうがオイシイからだ。非常勤行政委員の報酬を月額制で払うというのは税金泥棒の手口といってよい。
 税金泥棒をやっていいか、悪いかといえば、悪いにきまっている。そんな当たり前のことで延々ともめているのがこの国の現実である。

 記事を知ったのは、筆者の裁判を支援してくれている地元の知人からの連絡がきっかけだった。ちなみに非常勤行政委員というのは、選挙管理委員、農業委員、監査委員という地方自治体の特別職のことである。
 記事はこうはじまっている。

〈教育委員会や公安委員会など自治体の行政委員会委員(非常勤)の報酬について、月額制を違法と判断した二〇〇九年の大津地裁判決後に、神奈川、茨城、群馬の首都圏の三県を含む二十九道府県が日額制を導入したことが分かった。報酬制度を検討中の石川県が調査した。一方で同判決後、月額制を容認する判決が東京地裁など六地裁で続いており、司法判断の行方を見極めながら対応を図ろうとする自治体もある。(横井武昭、室木泰彦)

 選挙管理委員長を除く行政委員の月額報酬について、大津地裁判決は勤務日が少ないなど実態に合わないとして初めて違法と判断。月額報酬を疑問視する声が高まった。
 調査によると、判決後に日額制を導入したのは二十九道府県あり、このうち静岡など四県がすべての行政委員会委員の報酬を日額制に変えた。神奈川、茨城、群馬など十七道府県は、一部の行政委員会の報酬を日額制にした。残る愛知など八県は月額報酬を低く抑え、勤務日数に応じ日額報酬を加算する月額・日額併用制とした。
 一部を日額制とした十七道府県のうち、勤務日数を基準に日額制に改めるかどうかを判断したのは神奈川など五県。神奈川の場合、拘束時間が長いなどの理由で、公安委員と、監査委員の一部は月額制を維持した。他の十二道府県は、勤務日数に業務の特性を加味して判断した。〉

 月額制は違法だとした大津地裁の判決を受けて、すでに29の道府県で日額制に変更したというものだ。しごく当然の動きだろう。ここまで読んで筆者はそう思った。税金泥棒はやめさせなければならない。

 月額で非常勤行政委員の報酬を払うことがなぜ税金泥棒なのか。
 非常勤行政委員の報酬支給を定めた根拠法は、地方自治法203条の2第2項と呼ばれる法律で、1956年に成立した。当時は203条第2項と呼ばれていたものだ。


※この後の記事(小見出しのみ紹介)

■杉並の月額制で住民訴訟


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